あぐりへい屋で野菜を買い込む幸せ

めし
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(いつの間にか北斗プリンが!!ずーしーほっき模様のパッケージが、らんどくに買って買ってと言ってます。プレーンとかぼちゃ味と、珍しいラムレーズン味がありました。はい、もちろん購入させていただきました)

久しぶりに「あぐりへい屋」へ行きました。冬の間は営業時間が短くて午後3時には閉まるので、中々行けないんです。といっても、夏も午後4時に閉店なんですけどね。用事を済ませてからと思うと、いつも間に合いません。

ここは新函館農協の直売所で、北斗市を中心とした道南の農家さんが新鮮な野菜などを販売しています。北斗市には山も海も川も牧場もあるので、茂辺地産モズクとかトラピストバターなんかも置いてますよ。唐揚げや炊き込みご飯もあるし、結構立派な「ファーマーズマーケット」なのです。以前はプレハブの小さな建物で「北斗へい屋」という店名でした。狭くても品揃えが豊富で、マルメロやプルーンは必ずココで!と決めてました。

じゃーん、とても立派なのです。

そのくらいご贔屓にしてたのに、心の中では(へい屋って何だろう)と思ってました。「へ」から始まる変な名前だなあ、なんて。だけど「へい屋」は「平野」(ヘイヤ。ヒラノではありません)の事だったんですね。資料によると今のお店の面積は、以前の6倍に増えたそうです。このあたりの作物を扱ってるので、それが収穫できない季節には当然ながら置いてません。今回もクレソンがない代わりに、三つ葉が沢山ありました。

今日はセロリを1本、ウドも1本買いました。どちらも葉っぱがわさわさしてて、茎が太くて真っ直ぐです。小さい子どもなら剣に見立てて、振り回しそうな形です。(うちの次男なら絶対にそうした。)ウドの葉っぱは天ぷらにしたい。天ぷらの中ではエビ天やちくわ天よりも好きだし。。セロリは葉っぱごとミルポワにしよう。

(ミルポワの作り方は簡単です。玉ねぎとセロリと人参を全部みじん切り。オリーブオイルとかバターとかで弱火で炒めます。頑張って超みじん切りにすることと焦がさないこと以外にコツはありません。シチューやトマトソースに入れると野菜のコクがでるので重宝します。らんどくちの冷凍庫にいつもあるだけど、セロリは葉っぱが多いほうが美味しいので、見つけたら作っておきたくなるんです。)

生キクラゲ(これも即冷凍庫へ)、国産レモン、七飯町のリンゴなんかと、あと2つ3つのお楽しみを購入。生のキクラゲのコリコリ感は堪らんのよねー、これも天ぷらかなあとホクホクしながらふと見上げると、壁に濃〜い顔のお兄さんのポスターがありました。

ジュノンボーイならぬ純農ボーイ。眼光鋭すぎでは。

『JUNNOU BOY』は純農ボーイなのですか。従農ボーイだとダメなのかな。スコップ持った手に血管が浮き出てて、注射しやすそうだ。いかにも、農家ではありません的なビジュアルがちょっとおもしろいけど、こういうポスターはどんな人向けに作っているんでしょうね。写真の力はものすごいもので「こんなひとがいるなら、農業いいかも」とくらくらしちゃうお姉さんがどこかにいるかもしれません。農家の写真といえば、もうずっと昔の思い出があります。

長男ポヨがお腹にいたころ母親教室というのに何回か通いました。同じころに出産予定日を迎える人たちと仲良くなって、お互いの家に集まったりドライブしたり。運転免許をもっている人の車にみんなで乗っていたある日、検問で止められました。「シートベルト未装着だよね」と車をのぞきこんだお巡りさんがびっくりして「え、妊婦さん?ええ、4人とも?」私たちはすまして「お腹が大きくてシートベルトが届きませーん」(妊婦でも着用義務があるそうですが、35年前もそうだったのかなあ。お回りさんには「気を付けてね」と言われただけだったような気がします)

そんな仲間の一人に、牧場に嫁いだ奥さんがいました。彼女の実家も牧場ですが、婚家とはかなり離れた地域です。どうやって知り合ったの?という質問に、農家専門の雑誌があって働いている姿をグラビアに取り上げられたと教えてくれました。「あっちからもこっちからも、嫁に来てくれと連絡があってさ」へえーと溜息をつく私たち。「その中でいちばんいい人に決めたんだわ」あら、ごちそうさま。彼女は可愛い顔立ちでしたが、がっちりとしていかにも働き者という感じ。そして旦那さまは”黙って背中で語る”タイプ。普通に暮らしていたら出会わなかったかもしれません。

あぐりへい屋さんで見つけたおもしろい物。いんげんの種です。名前が『マンズナル』。

マンズナルってもしかして

これって北海道弁でいうナマラオガルとかナマラデキルベヤと同じノリに違いありません。調べると青森産の平鞘インゲンで、津軽弁の「まーんず(とても)成る」から名前をとったと書いてありました。ほらねー。そうじゃないかと思ったんだ。

あぐりへい屋のように農協さんと協力体制にあるところばかりじゃなくて、もっと小さな直売所がこの辺にはたくさんあります。農家さんの家の前に、プレハブの物置を改良したような直売所を置いているものが多いのですが、今はまだみんな雪に埋もれています。

早く春になってまた、農家の方々のおいしいものが並びますように。そして今年はせっかく買ったいんげん「マンズナル」を植えてみるつもり。インゲン豆が「まんず」「なまら」いっぱい成りますように。

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コメント

  1. すとらと より:

    『JUNNOU BOY』上手い!イケメンで釣るとは…そういえば昔の中国では出世の条件としてイケメンであることが必須だったとか。孔雀の羽根みたいな効果でしょうか。ポスターの効果あるような気がします。らんどくさんが今年植える『マンズナル』が成長したら写真見てみたいです。なまら成りますように(^^♪

  2. すとらとさんも上手い!
    ところで昔の中国の美の基準ってどんなのだったんでしょうね。気になります。