どこまで食べる?皮・種・ワタ。最終的には好みの問題ですが。

「老い」に向き合う
風にハタメク手作り干ぴょう。

まるで洗濯物のように翻る、これはなあに?

これはね、干瓢(かんぴょう)を作ろうとしているところです。下手くそならんどくがカツラ剥きすると、こんな風になります。短いのばっかり。それでも気にしない気にしない😄  お料理をする人なら、同じ呪文を唱えるはず。『お腹に入れば皆一緒』 うんうん。

端っこの方が実が厚いのです

いただき物の冬瓜(ユウガオ)がどどーんと1本ありまして。みそ汁にして、あんかけにして、塩昆布とモミモミ漬物にして・・・。余った真ん中のワタのところも漬物に入れたけど、今ひとつ「感激!!」の度合いが低いです。なんだかねー、ふにゃふにゃで捉えどころがないんですよねー。

ネットのレシピ集なんかを見ると「ワタはふわふわで美味しい」「煮物はとろとろ」って評価されてます。でも、このテクスチュアというか、「口あたり」「舌触り」ってかなり各人の好みが分かれますよね。もともとトロトロじゃないものがトロトロしたといわれても「えー、なんかヤダー」と感じる人もいるはず。(はい、ワタクシの事でございまする)

普段から一番苦手な食感は「思いもかけずに濡れたパン」のあのグチャアとした感じです。水分多めの具を挟んだサンドイッチも「すみません、勘弁して下さい」と後ずさり。なので基本的にサンドイッチはトーストパン派です。(「思いもかけず」がキモなんです。あらかじめ予想しているフレンチトーストやスープに浮いてるクルトンなんかは平気)

これと似た好みの次男ピカは、長い間茄子、キノコ、刺身が苦手でした。「ぐにゃ」が駄目だったそうです。学生時代に、教授のお宅でお寿司を出され「ありがとうございます。ご馳走になります!」と元気に食べてみせたと言ってました。偉いぞ。

「ぐにゃ」は良くても、長男ポヨは納豆やメカブなんかのヌルヌル系が食べられません。ほんとに人それぞれですね。グチャア。ぐにゃ。ヌルヌル。各人それぞれ得意、不得意はありますが、育った環境や文化の違いも、好みに反映されるんでしょう。

干瓢完成!ほんの少ししか出来ません

冬瓜をしげしげと見ると、本当に「食べられる部分」が少ないなあと思います。皮は薄いけどとても固い(硬い?堅い?)し、ワタは頑張ればいけるにしても、種はまず無理。そして実の部分はほんの僅かです。こういうの可食分率が低い、とか言うんでしたっけ?

同じような作り(皮+実+ワタ+種)のゴーヤのほうは、皮をむく必要はなく、ワタと種をスプーンなんかでこそげておけば良いというのは、ご存知の通りです。そしてこのワタは種ごと卵液にくぐらせてフライパンで焼いたりすると(つまりピカタにするってこと)あら不思議!って具合の美味しいオカズになります。これはスゴイです。

ゴーヤのワタと種のピカタ。これに我が家では濃い目の甘みが強いソースをちょこっとかけます。お好み焼きなんかに使うおたふくソースです。塩胡椒しただけの卵液にくぐらせて焼いたピカタ、シンプルでしみじみ美味しいです。冬瓜とほとんど変わらないパーツなのに、何でこっちは美味しいっ!と思うんでしょうね。

アラ還と言いますか、そこそこ良い年齢になってきたすんちゃんと私。体力が落ちたとか、物忘れが増えたとか、同年代の方々と同様に「衰え」を感じることもあります。胃袋もシンプルなものを欲する様になりました。そういえば亡くなった父母も、まだ元気なシエばあちゃんも「とりあえずお刺身」の食生活だったもんなあ。その気持ちがわかる今日この頃なのでした。

ゴーヤのワタと種のピカタの美味さには、シンプルなのに加えて「食べ物を無駄にしていないぞ!」っていう満足感もあるんでしょうね。実は最近、我が家にドーンと立派な台所用電気用品が届きまして、続いてニンジンがダンボール一箱到着しました。ん?何これ?

こんなんです。なんとジューサーです。立派すぎるんだけど、これ何処に置くの?既ににミキサーもあるのに何でこれ?誰が手配したものなの?

そして何より、らんどくが苦手なニンジンが、何故こんなに多量にあるのっ!

帰宅したすんちゃんに確かめると、あっさり「だって野菜ジュース飲みたかったから」。すんちゃん曰く、このマシーンは低速圧縮絞りで云々・・食物繊維も云々・・そして絞りカスも云々・・

取り敢えずね、やってみましたよ。ニンジンりんごジュース。一度に人参2本とリンゴ1個を使います。これでジュースが約400ml、コップ2杯できました。そして、絞りカスはそれよりも更に沢山出来ました。

ニンジンのカスは一度よけてます。容れ物いっぱいになるもんで。

ニンジンとリンゴをこのマシーンに入る大きさに切って、1つずつ投入すると完成まで約15分かかりました。さすが低速。そして味はね、ものすご〜く美味しかったです。甘いっ。そしてニンジン臭くない。「このニンジンはね、無農薬の有機栽培で、形が悪くて出荷できないもので・・云々」(語るすんちゃん) なるほどねー、エコと健康に弱い男心がやられたわけだ。

左ニンジンふりかけ。右ニンジンジャム

そして多量の絞りカス。これには保存食好きのらんどくオバサンの心がギュッと掴まれました。とりあえずのふりかけとジャム(リンゴ足し)、それにニンジンケーキ、ハンバーグに入れてそれを煮込んだトマトソースにもたっぷり入れる。クセが無いので何にでもいけるな、これ。シチューやカレー、たぶん炊き込みご飯でもよさそうです。ニンジンふりかけは、チャーハンに使ってもバッチリでした。

Facebookでは、野草を食べるとか、山菜を楽しむとか、手作り食品を作るなんていうグループに幾つか入ってます。完熟梅の白漬や露草塩(青い塩)もここで覚えました。その中で「サツマイモの蔓と葉っぱの食べ方」という投稿がありました。

北海道でサツマイモが栽培できないわけじゃないけど、周りの畑は圧倒的に「ジャガイモー!」です。サツマイモの蔓と葉っぱが美味しいと言われても、それどんなの?見たことないんだけど、ってな具合です。手に入らないと思うと余計に食べてみたい、サツマイモの蔓(茎だろうか?)と葉っぱ。どんなんだろーどんなんだろー。

そういえば児童文学にも時代物にも似たようなものが出てきたような。里芋の蔓(茎?)は「ずいき」「芋がら」という名で時々見かけます。ワタや種ばかりじゃなくて、蔓や葉っぱももれなく食べる、素晴らしいです。エコの最先端ですねー。

感激していたらすんちゃんが「芋の蔓って、戦時中に食べてたやつね」。あれ?と調べたら「芋がら」は鎌倉時代から戦時中の携帯食といて利用されていたそうです。シンプルを極めると、時代を遡るってことですかね。鎌倉殿も食べてたのかな。

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コメント

  1. すとらと より:

    こんにちは(^^)/ ずらりと並んだかんぴょうさん、かわいらしいですね♪ 冬瓜=ユウガオは知らなかった。私が生協でよく買う冬瓜は皮が緑で可食部多めの種類です。月に1,2度しか出回らないけど、出たら必ず買ってしまう。
    身近にサツマイモってなんだか憧れますよね~ 子供たちが小さいころ『しまじろう』でサツマイモを「芋ほり」してるの見て憧れていました。ジャガイモも嬉しかったけど掘る達成感が物足りなくて…

  2. ハロ@弟 より:

    弟です。
    姉さんがニンジンのことを『すご~く美味しい』と評する日がくるなんて、驚きのあまりコメント書いちゃいました (^o^)
    義兄さんのお手柄ですね!
    季節の変わり目です。β-カロテンをしっかりとって、健康に留意してくださいね。