コードにあぐあぐ噛みつくハムスターくん。なぁんて可愛いのでしょう。昨日、スーパーの入り口でつい買ってしまいました。100円玉を入れるあの機械でです。
ガチャガチャと私は呼んでいますが、正式には何て言うんでしょうね。小銭を入れて「ガチャガチャ」回すと、カプセルがコロンと出てくるあれです。最近はやけに可笑しいものもあって、時々買ってしまいます。今回のハムちゃんは可愛い系だけど、いつもはちょっと変なのばかり選んでます。黙祷するリアルなサイ、パンダに絡みつくタコ、キャンプしてるヘラジカ・・・。みんなちゃんと飾ってありますよ。石材のチェス盤の上に、駒と一緒に並んでいます。
きっと黙祷するサイさんも、パンダもタコも、何でワタシが(ボクが)こんな場所に?と感じているにちがいありません。
今年はどこの地方も雪が多くて大変です。札幌の友人知人からの連絡は、揃いも揃って「もうどうにかしてくれー」という調子です。雪に埋もれている愛車の写真に「北区は災害レベル」のコメント付きのフェイスブックを見ると、彼らの雪かきが心配になります。皆さん、身体を痛めないようにご自愛ください。
かく言うらんどくは、大雪前日に無事北斗市に帰還。東京に残した仕事を片付けに行ったピカも同時に機上の人となりました。不謹慎ながら、滑り込みセーフか?と思ってたら、やはり天罰が当たりましたね。
シェばあちゃん家の前庭に積もった雪をショベルカー(かな?雪をガーっと押す車です)で奥に集めてもらっているんですが、雪が多すぎてお隣さんの迷惑になってしまったんです。とりあえずはカラーコーンを設置して、運転士さんに「ここまで」と分かるようにしてみました。
工事現場や立ち入り禁止の場所でよく見るカラーコーン、何処に売ってるかなあ。とりあえず大きめのホームセンターへ行ってみると、店先に雪かき道具と一緒に山と積まれてました。何でここにこんなにあるの?需要あるの?とか思ったらんどくも4つ買い込みましたから、結構売れているのかもしれません。『落雪注意』と印刷されたコーンもあって、なるほど屋根からの落雪に備えているんですね。(この字が印刷されているだけで、お値段が倍になります)
カラーコーン(赤)が1つ400円ほど、飛ばないように抑えるカラーウェイト(2キロ)もひとつ400円ほど。コーンバーという名前の横棒も1本400円弱。合わせて4000円でお釣りが来ました。全てに屋外用油性ペンキ(ペイントマーカー)で大きく名前を書きました。これがいちばん高くて約千円でした。
いろんな色があるんですね。コーンに被せる衣装というのか、垂れ幕というのか、別注のデザインと「交通安全」「滑ります!!」などの台詞が選べるものもあって面白いです。知らなかったわー、コーンの世界がこうなってたなんて。
北斗駅にも雪が積もっています。新幹線の新函館北斗駅の向かって右手前には、以前にお知らせした「ずーしーほっきー像」があります。反対側・向かって左手前には、これまた以前に書いたことのある「レイモンさんのハム」の看板があります。そして正面の柱にはドーンとこの方の写真がラッピングされています。
ご存じ、新撰組の副隊長だった土方歳三さんです。有名すぎて説明もいらない感じですね。箱館戦争に参戦して函館市に「最期の地碑」があるのは良く知られていますが、え、なんで北斗市?北斗って函館だったっけ?とおっしゃる方々もきっといるはず。何故ここに彼の特大写真が堂々と貼られているのでしょう。
実は土方さんはここ北斗市(旧大野町)でも戦っているのです。いえ、土方さんだけじゃなくて、ほか大勢が一緒に戦っています。命を落とした兵士・藩士の墓が我が家のすぐ近くのお寺にあります。家から近いだけじゃなくて、このお寺にはシエばあちゃん方の代々のお墓がありまして、そのお墓から直線距離で10メートルほどの場所に、会津藩士だとか松前藩士だとかのお墓があるほどの「ある意味ご近所さん」です。
明治2年に「下二股口の戦い」というのがありまして、旧大野町の台場山という小山を舞台に土方歳三率いる榎本軍が、新政府軍を迎え撃って18日間戦いました。このへんは「大野町文化財保護研究会」(通称:文保研)という団体のHPに詳しいのですが、まだ直接そのページへ繋げることができません。(もちろん悪いのはスキルが無いらんどくです)興味のある方は検索からお願いします。 20年ほど前にこの文保研主催の「郷土の歴史について学ぶツアー」がありました。初夏の気持ちの良い日でしたが、小山のはずの台場山は登るにはけっこう険しくて、大変だった記憶があります。山頂の平らな場所にほんのわずかの地面のへこみがあって、これが土方軍の塹壕跡だと教わりました。
解説してくれた文保研の方によると、保護・保存を目的とした会なのでときどき文化財を見回っているそうです。「いつだったかここに登ってきたら、若い女の人がひとりでいたんだよ。いやーびっくりしたわ」 そりゃあびっくりします。ここは交通機関も通っていないかわりに、ヒグマが出るかもしれない山の中です。軽装のその女の人は都会から来ていて、タクシーを待たせていたそうですが、それにしても愛ってすごいわ。地元に住んでいる私が知らない山の上の塹壕を、都会からタクシーを使って見に来るひとがいる。
幕末に向かっての、混沌とした時代を生きた土方歳三さん。生国から遠く離れた蝦夷地でその生涯を閉じました。明治2年の正月は旧大野村で民家に分宿したのではないかと書かれています。北海道式のお雑煮を食べられたんでしょうか。それとも各自の故郷の味を楽しんだりしたのでしょうか。
ところで、何年か前に小学生を何人かつれて施設の中を見学させたことがあります。ロビーを回って、車椅子の用意もありますよーとか、ここで催し物をやりますとか説明したり。そのころ玄関には箱館戦争のころの有名人の写真を使ったポスターが貼っていました。大鳥圭介や榎本武揚にまじって、もちろん土方さんの写真もありました。小学3年生の女の子たちに「誰かこのポスターのなかで、見たことある人はいるかな?」
何人かが興奮した様子で土方さんを指さしました。あ、あ、知ってる、この人。
すごいなあ、歴史好きなのかな、えらいえらい。ひそかに感心するらんどくの気持ちを知らず、みなさん、声を揃えて言いました。「ディーン・フジオカだあー!!」
いや、確かに似てるけどね。
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