じんたかじんたか

あれこれ

(小さいピンクの花。これはなんの花かな?)

ようこそ北海道弁の世界へ。

あまりにも普通に使っているので、それが方言だとはわからない。そしてその言葉以外には、そんな場面ではなんと言えばよいのかわからない。

方言ってそんなものですよね。

私はイントネーションは平坦なものの、使用単語はばりばりの北海道弁ユーザーです。

さすがに「ごんぼほる」(激しくだだをこねる。足を踏み鳴らしたり、転げまわったりするイメージ)や「あっぱくさい」(簡単すぎる。相手が弱すぎて手応えがない。父は私と将棋をする時なんかに、よく言ってました(^.^;)を使うときは、今北海道弁を使ってるぞーと意識しますが。

でも、普段使っていて、それが北海道弁だと意識してなかったものも沢山あります。

東京出身の友人の実家へ遊びにいった時のことです。彼女とお母さんとの三人で食事のしたくをしていて、私がコップの水をこぼしてしまいました。

らんどく「あ、まかした」                         あきちゃん「何を任されたの、私?」

あ、そうか、『まかした』(こぼした)は通じないんだと思って言い換えまして

らんどく「まかしたんじゃなくて、かっぱがしたの」 あきちゃん「???」『かっぱがした』は引っくり返すの意味なんですが、さらに分かってもらえず、でした。

普段なんでもなく使っている表現が、「こぼした」という明らかな場面であるにもかかわらず、ぜんぜん通じない。ああ、言葉って、文化の違いっておもしろいなあと思った瞬間でした。

細長い国土だとはいえ、同じ日本語を使っている同士でもつたわらない事がある。じゃあ他の国の人や、違う文化圏の人とはどうやって気持ちをつたえあうといいんだろう。

ここでのらんどくなりの正解は、世の中の多くの方々と同じ。「言葉は素晴らしいものだけど、わかりあうための必要条件じゃない」ということ。

いろんな国の人たちと知り合ってみてわかった。気持ちを伝えるためには ①まずお互いの違いを認め合い ②その上で「何が何でも伝えるぞ!!」という強い意志をもつ。冗談のようですが、これに尽きます。

さて我が北海道の方言のはなしに戻ります。

私はとてもマイペースで、といえば聞こえはいいですが、とてもとてもスローテンポな人生を生きています。ながい経験から、慌てたり急いだりするとロクなことにならない(転ぶ・落とす・自分が落ちる)とわかっているので、じんたかじんたかやっています。

ところが、ごく最近になって、この『じんたかじんたか』が北海道弁であること、そして若い道民には伝わらないことを知りました。ガビーンです。じんたか~は『ゆっくりゆっくり』みたいな意味です。重い荷物を持って歩くときにつぶやくと、ちょうどいいテンポなのです。

右あし出して「じんたか」、左あし出して「じんたか」、また右あし出して「じんたか」・・・

とーっても重い荷物のときは「じーんーたーか、じーんーたーか」

軽くて急ぎ足のときは「じんたかじんたかじんたかじんたか・・・」おもしろいのでお試しください。

”今日の一枚”

じゃーん。スーパーで見つけて思わず買ってしまいました。ホントに「ぺったらこい」うどんです。

「平たい、平べったい」ことを「ぺったらこい」とは言うけれど、ごくカジュアルな場面で、仲の良い人たちといるときなら使えるコトバ、という感じ。

《例文》 ちょっとそこの ぺったらこい まんじゅう、とってちょうだい

それににしても,このうどんのインパクトはすごい! これが「平たいうどん」じゃ、買いたい気にはなりません。

(この花なーんだ、の答え。 放っておいた赤カブから伸びた花です。カブと同じ色でかわいい)

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