3泊4日の駆け足帰省から戻って見ると、新しいカブトムシ用ケースが増えていました。中に昆虫ゼリーがひとつだけポンと置かれてます。土の中に成虫がいるのかな?
ウチのカブト太郎とお友達になれるかな♪( ´▽`)親バカらんどくが新参カブトのケースをのぞいているとすんちゃんが「カブト太郎と一緒にしてみたら、うちのがいじめるんだよね」
なんですと?うちのカブト太郎がイジメるんですと?まさかぁ。
日がな一日、昆虫ゼリーに顔を突っ込んでるあのカブト太郎が?「ひねもす のたりのたり」状態のうちの子が?ホントですか?
ちょうど土から出てきたニューフェイスを見ると、甲羅のお尻部分が傷だらけ。凸凹になってます。よく見ると傷口にカビが発生しているみたい。え、これ、カブト太郎がやったって事?うわー。
まだ成虫になったばかりで、体が柔らかかったのでしょうか。痛々しいです。きっと羽(翅かな?)を広げて飛ぶことも出来ないでしょう。図鑑なんかでカブトムシのオス同士の喧嘩写真を見ることはあっても、その後については想像もしていませんでした。自然界では当たり前の事。でも「うちのカブト」がやらかした事には若干責任を感じます。
さて、らんどく宅は建ててから20年程経って、さすがにあちこちガタが来てました。外壁の弱い部分が崩れてきたし、何度か盛大に雨漏りしたストーブ部屋は壁紙が剥がれています。家って傷むものなんだなあとしみじみと思いました。。飛び込みのリフォーム業者さんが何人も営業に来ました。「お安くしておきますよ。ここちょっと酷いですね」・・・そうなんです、酷いんです。
7月に入って外壁他の工事が始まりました。感心したのは、いろいろな職人さんがそれぞれ自分たちの専門分野をきっちりしている事。受注した工務店さんの采配で、まず足場やさん、足場に網を掛ける網屋さん、ペンキ屋さん、大工さん、壁紙屋さん・・・。別口でエアコン取付屋さんもお願いしました。入れ替わり立ち代わり、それぞれの親分というか棟梁というか頭(かしら)の下、皆さん礼儀正しくきびきびと働いております。
ちょうど佐伯泰英の『密命シリーズ』を再読しているところなので、職人さんたちが鳶(とび)や火消しの兄ぃさん達に見えてしかたありません。イナセってこういう事なんだろうなあ、かっこいいなあ、と高い所にも上がれないらんどくおばちゃんは思っております。
火消し、元い、足場関係の元気なお兄さんたちとは一味違って、壁紙屋さんは芸術家タイプでした。ぽそぽそと話ながら進めていきます。静かに流しているラジオからは、スピッツの曲。これはこれでいいもんですね。
(壁紙屋の職人さんに写真載せていいですかーと聞いたら「隠すほどの顔じゃないし」と快諾いただきました。いえいえ、味わい深い、良いお顔でございましたよ)
工事が始まる前に工務店の社長と一緒にご近所にあいさつ回りをしました。明日から騒がしくなります、スミマセン。そのあと新しい工程が始まるたびに、ペンキ屋さんも足場屋さんも大工さんもみんな、ご近所にご挨拶していました。当たり前のことかもしれませんが、深く感心いたしました。工具を使う職人さんは道具の管理をきちんとしてるし、引き上げるときには来た時よりもきれいにお掃除してくれたし。うーむ、みんなプロフェッショナルだ。自分の仕事に誇りと責任をもっているんだろうなあ。
ずいぶん昔の話ですが、プロじゃない人達がいたことを思いだしました。あの時は先日亡くなった母・じん子さんがブチ切れたんだったなあ。
すんちゃんとらんどくがまだ結婚する前のことです。1月の6日だか7日だかに結納を控えていて、年の瀬に結納返しの品物をデパートに引き取りにいきました。礼服とオーダーメイドのワイシャツで、すんちゃんのイニシャルをタグの下に縫い付けてあるものでした。紳士服カウンターにいた若いお姉さんがワイシャツを出してきて「これ、イニシャル間違って付いて来たんですけどねー」「どうしますか?」
え、それってどういう意味?らんどくが思うより早く、じん子母さんの低い低い声がしました。「どうしますかって、それこっちに訊くわけ?」うわっ、恐いっ。
(↑ この人はプロ中のプロ。すごいですよ~)
娘の結納を控えてピリピリしている癇癪持ちの母親に、「ちゃらちゃらした若い店員」が勝てるわけありません。じん子さんの口撃を受けているお姉さんに男の店員が駆け寄ってきました。ここで「すぐに手配します」とか解決案が出されるかと思いましたよ。まあ「申し訳ありません」の一言も無いけれど、このお姉ちゃん的には「だって間違えたのワタシじゃないし」なんでしょう。そうしたら男の店員からまさかの一言「間違いを見つけてくれたのはこの娘なんですよ」
「へえ、じゃあ私がこの人にお礼を言えって事だね」「いや、でも年末だから縫製工場ももう休みですし、直せないんですよね」すごいなあ、火に油を注いでることに気づいてないなあ、この店員さん達。出るよ、出るよ、じん子さんの伝家の宝刀『責任者、出てこい!!!』
もちろんじん子さんは家に戻ってから、そのデパートの社長さんに電話をかけて怒りをぶつけ、そしてもちろん(か?)すんちゃんへの結納返しのワイシャツは期日までに直されました。やればできるじゃん、とじん子さんが思ったかどうかは知らないけど、若い日のらんどくはチラッとそう思いました。
こういう場合、どんな対応が正解でしょうね。働いていた時に何度か「お客様と対峙しそうな時は、とりあえず先に謝れ」と言われました。時々「立ち向かっちゃう」事があったもんで。これはいかんですよね、働いている身としては。
どんな立場でもどんな場合でも、プロとして振る舞いたいですね。仕事人としてももちろんですが、親としても。カブト太郎のバカ親じゃなくて、プロ親であろうっと。
カブト太郎が喜ぶかどうかはまあ、別の話です。
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コメント
星の写真すごい!感動です。
おうちのリフォーム出来上がりが楽しみですね。