北斗のワイン、北斗の酒

「老い」に向き合う
4月生まれのすんちゃん、今年のプレゼント

(すんちゃんへのプレゼントは、北斗のワインと、桜のぐい吞み。ぐい吞みは底に富士山があります。さすが活火山、強そうです)

松前町に開花宣言が出たそうな。先日シエばあちゃんとカーラジオのニュースで聴きました。ぽかぽか陽気のその日は2ヶ月ぶりのシエばあちゃんの通院日で、それじゃせっかくだからと、北斗市大野地区の桜の名所を通って行きました。来週からは『北斗・桜回廊』というイベントが始まって、通行止めになってしまうので今のうちに。

ちょっと早いかもね、と言いながら大野小学校裏の川沿いを走ると、確かに早すぎでした。残念。枝先はほんのり色づいてるけど、まだちょっと足りない。開花予想日はそろそろのようだけど、無理だろうなあ、これは。シエばあちゃんも大きく頷きながら「この様子じゃ、咲くのは26日だね!」どこからそんな自信が出てくる、ばあちゃん。

ばあちゃんちの裏の梅は満開です。

世の中の高齢者の皆さんと同じく、シエばあちゃんもいくつも病院を掛け持ちしています。内科のかかりつけ、ヒザと関節の整形外科、時々行く皮膚科と眼科と歯医者。今日の通院は、シエばあちゃんの大事な「みんざい」を処方してくれる七飯町の病院です。みんざい以外にも認知症や抑うつ気分改善の薬が出ています。このところの「シエばあちゃん絶好調」は、デイサービス効果だけじゃなくて、ここのお薬のおかげでしょう。

でもお薬さんに感謝の念などさらさらないばあちゃんは「量は食べないけど、きちんと考えて食べてる」と得意そうです。シエばあちゃんは元気だもんねーと褒めると、ご飯と味噌汁と漬物、それに少しのアルコール。これが元気の秘訣!と威張るけど、もう何ヶ月(もしかしたら何年)も自分で味噌汁を作ってないってこと、わかってないよね。ご飯はときどき炊いてるけど、かろうじて。

これも盛ってる「毎日少しのアルコール宣言」。ウチと、こんおじさんちと一緒にご飯を食べる時に、ビールなんかを用意する事があります。余ったらばあちゃんの冷蔵庫に入れておくので、たまーに、ばあちゃんがそれを飲んでる時があります。それだって月に一度くらいです。本人に嘘をついてるつもりは、まったくありません。だからこその認知症。だから厄介といえば厄介ですが、周りはフォローしつつ、上手く生活しなきゃいけないですね。

先日初めて訪れた喫茶店で、常連さんが(たぶん高齢のお母さんと)電話でケンカをしていました。保険証が無いけど知らないかい?という電話らしく「引き出しに入れるよと言ったでしょ」「だから何度も言ったよね」「誰が盗るってさ?どこから入るのさ?」とエスカレート。そのあと他の誰かに電話して「あの嘘つきからまたわけわからない電話が来た」と鬱憤を晴らしてましたから、いつもの事なのでしょう。聞く気が無くても聞こえた大声の会話です。きっともう認知症が始まってる方なんだろうな、病院行ってみるといいのにな、余計なお世話だけど、そう思いました。

その電話を聞きながらパフェ食べてました

さてうちのシエばあちゃんは、最近は大体機嫌良く、ヨロヨロしながらもカセンと散歩したり、コンビニでいろいろ買い込んでは食べています。レシートを見る限りでは、お酒を買うことはありません。北斗市には日本酒も美味しいワインもあるんだけどね、そちらに目が行くことも無いようです。これはこれで残念です。

居間の棚に北斗市に畑があるワイナリーの空き瓶を並べてます。左からの4本は「農楽蔵」(のらくら)さんのものです。北斗市大野地区でブドウ畑を始める時に、すんちゃんと二人で賛助会員になったので、4年間2本(×2人)ずつワインをいただきました。会員へのお披露目会で飲んだ「のらけん赤」にすんちゃんがガツンとやられまして、それ以来、のらけん赤のらけん赤とうわ言のように言ってますが、人気が出過ぎてなかなか手にはいりません。

北斗市のワインたち

私はいちばん左のノラルージュのエチケット(ラベル)が好きです。農楽蔵のご主人・ケンさんの身内の方が描いたとききました。異国風の布を纏った猫。色合いも素敵ですね。1番右の青いラベルのは、今年初お目見えのDue Punti Vineyardsさんのものです。我が家からほんとに近いところに畑があります。webサイトをみてくださいね、土壌について詳しく書いてあって、これからの収穫も楽しみです。

北斗市のおとなりの七飯町では昨年酒蔵「箱館醸蔵」さんが日本酒の『郷宝』を発売しました。酒造が新しくできるのは、なんと道南地方では35年ぶりだそうです。北斗市でも「陣屋桜」と「北斗発祥」という「わが町の日本酒」があります。醸造元は北斗ではないけれど、北斗発祥は北斗産のお米『彗星』(かっこいい!)が原材料です。

どちらも北斗市内で買えるんだけど、ネットでは出てきません。北斗市のふるさと納税の返礼品になっているのを発見したくらいです。北斗市は北海道の稲作の発祥の地と言われているので、このネーミングですね。市内には北海道「水田発祥の地」の石碑も建っていますが、実は北海道各地には沢山の「水田発祥の地」の碑があります。「それぞれの地方での」発祥の地ということなんでしょう。『北海道「水田発祥の地」記念碑』(佐々木多喜男 著、2002年 北海道出版企画センター )という本もあってなかなか興味深いです。(というより、可笑しいです。なんで「発祥の地」碑があちこちにあるのーって)入手しずらい本ですが、北斗市立図書館分館と郷土資料館で借りることができます。

さてシエばあちゃんの病院へ行ったのが木曜日で、その時にはぜんぜん咲く気配がなかった桜ですが、土曜日にはもう咲き誇っていました。油断できません。

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