昨年のゴールデンウィーク。初めてコロナによる非常用事態宣言がでたころの札幌の路面電車の中です。だーれも乗っていませんでした。
当時は実家の母の介護で札幌で暮らして半年ほど。4月からはフルタイムでの仕事も始めたので、毎日が大変でした。ゴールデンウィークなのに「他の市町村には行かないように」とお達しがあったので、自宅にも帰れず駅前のホテルに泊まっていました。
札幌駅前。ほんとに人っ子ひとり、いなかった。みんな偉いなあ、ちゃんとおうちにいるんだなあ、と感心したものです。(よく見たら、遠くに人影がありますね😊)
私?私も遊んで歩いていたわけじゃありません。何日も祝日が続き、それにコロナの自宅待機勤務が重なっての母と二人っきり生活。これはストレスだわー。そう思っていたら、長男ポヨが「母の日のプレゼントに」と大通りのホテルを2泊とってくれたんです。
デイサービスに行かない日の母のことは、弟のハロが引き受けてくれました(感涙💦)
久しぶりの休日。何にも考えなくていい休日。誤算は街中のレストラン、カフェ、みんな閉まっていたことでした。せっかく美味しいものを食べようと思っていたのに・・・。結局、二泊三日はコンビニごはんで晩御飯でした。
1年半たった今、東京はハロウィンの仮装をした人達で混雑しています。ニュースの映像には「楽しそうなガイコツ」「嬉しそうなゾンビの群れ」「飛び跳ねる魔女とドラキュラ」が溢れています。
ようやくコロナが落ち着いたのでしょうか。また次の波が来るまでの、ちょっとだけの平和なのでしょうか。
せっかくなので階段上の棚に、ハロウィン飾りのコーナーを作りました。これまで何年も仕事や趣味で、ハロウィンの行事に係わっていたので、まったく何もない今年はちょっと寂しかったのです。
かぼちゃは前の職場で栽培したもの。カボチャのランタンを作らせるイベントのためにオレンジ色のをたくさんつくっているのです。この小さい緑色のも、収穫イベントに使う予定のものですが、あまりに小さいので「ご自由にどうぞ」行きになりました。(ありがとう♡らんどくんちへ来ました)
ハロウィンにぴったりのこの本は『たくさんのふしぎ 魔女に会った』(福音館)です。なんと書いているのは『魔女の宅急便』の作者、角野栄子さんです。
歴史上の魔女、今も生きている魔女。魔女っていったいなんでしょう。『魔女の宅急便』の著者が、ドイツやベルギーのお祭りを訪ね、ルーマニアに今もいるという魔女を訪ねて、魔女とは何かを探る、とってもおもしろい魔女見聞記です。
たくさんのふしぎ 魔女に会った より
さて、ハロウィン当日は衆議院選挙の投票日でもありました。朝7時前、朝食を用意していると、すんちゃんが「投票行ってくるー」とでかけました。早いなあ、一等賞を狙ったのかな。
そして20分後、「一番目だったー」と帰ってきました。まだコーヒーを淹れている最中だというのに、本当に何をするのも早い人です。
ご存じのように、投票日の一番乗りの人は、投票箱の中に「確かに何も入っていない」ことを確認するセレモニー(?)に立ち会うことができます。すんちゃんは以前にも一番乗りに挑戦していて、これまで2回成功しています。
公職選挙法施行令 第34条
投票管理者は、選挙人が投票する前に、投票所内にいる選挙人の面前で投票箱を開き、その中に何も入っていないことを示さなければならない。
でもねえ、初めて一番乗りした30数年前には、地域の事情というか、いろいろありまして・・・
今よりもさらに田舎に住んでいた時の選挙。若いすんちゃんは、投票箱の中を見るぞと勇んで出かけました。そして、確かに一番乗りだったんですが、彼の後ろ、二番目には高齢のおじいさんが超不機嫌で並んでいたそうな。
なんでもその方は、選挙のたびに一番乗りをするのを楽しみにしていたようで、突然現れた転勤族の若いやつ(すんちゃん)にその役目を奪われて、非常に不本意だったようです。まあその気持ちもわかりますが。
選挙の投票場には、受付やら案内やらの方がいます。立会人も必ずいます。そして小さい集落では、みんなが顔見知りです。一番乗りができなくて不機嫌になったおじいさんを、みんなが慰めたようです。
「Aさんがいつも一番だったのにねえ」「これまでずっとねぇ」
そうしてチロっとすんちゃんを見る。これはもう譲るしかないでしょう。しょうがないですよね。どうぞどうぞ、お先に。
選挙になると、何度もこの話題になります。狭い地域で、昔から何代にもわたってそこで暮らしてきた人たちには、なあなあの呼吸というか、そういうものが確かにありました。ポヨもピカもそこの地域の小学校にお世話になりました。9年も過ごしましたが、9年くらいじゃまだまだよそ者のままで、難しかったなあという記憶があります。
今の場所に住いを構えて18年目。周りはぐるっと畑ですが、その中にぽつんと数件の住宅があります。新しく住み着いた家族ばかりです。外で会えばご挨拶はしますが、お互いの行き来はありません。共働きばかりで、昼間は無人になります。周りの畑の持ち主さんは古くからいる方ばかり。
つながりが希薄ならんどく家みたいな関係と、昔っからのみんなが「ほとんど意識は親族」な関係。どちらが住みやすいんでしょう。いまさらですが、18年目にしてちょっと考えこむのでした。
寒くなってきたので、夏の間は外飼いのカセンも、冬はおうち犬になります。それでもみんなが集まってご飯を食べている所には入れません。ドアの隙間からジーっと見ています。「家政婦は見た」状態なのです( ´艸`)
コメント
選挙終わりましたねー おかげで外も静かです。我が家は長女にとってはじめての選挙だったので、パパさんと3人で行ってきましたよ。
小さい集落によそ者として住むのは大変だったでしょうね。私は経験ないですけど、うちの母が私が成長して家を出た後父の転勤について田舎に行ってすっかり参っていたようです。私だったら堪え性がないので「パパ、単身赴任お願いね」になっていた気がします(パパごめんなさい)
でも、自分が集落のもともとの住人だったら…と思うと、そっちはさらにきついかも。そこが居心地よく感じる人もいるでしょうけれど、同じ集落内に相対的にそうではない人も出てくるのではないでしょうか。やっぱり付き合いは緩くないとゆるくないんでは…?と思うすとらとです。
そうそう、昨春は写真のようでしたね。世の中に不安と緊張がありました。いま、東京のハロウィーン仮装のニュースを見ると、隔世の感があります。
「カセン婦は見た」にぴったりの表情のカセンくん(さん?)、演技賞モンですね😄
「カセン婦は見た」って、火星パンダさん、上手い!!
すとらとさん、選挙投票、お疲れさまです。私は何年もずーっと不在者投票です。当日もそんなに混んではいないんですが、不在者投票はさらに空いていて、今回もだれもいませんでした。
ご近所の付き合いって難しいですよね。あんまり仲良くしすぎるのも、ちょっとたいへん。
すとらとさんの言うように「緩くないと」・・・ですよね。