公証人役場へ行ってきました ①

「老い」に向き合う

カセンとの朝の散歩にひとりででかけたすんちゃんが、にこにこしながら戻ってきました。朝ごはんとお弁当の仕度に追われていた私に「はいっ」と差し出したのは、なんと、かぶとむしのメス。

♡♡♡ きゃーっ ♡♡♡

いつものカセンとの川沿いのお散歩コースにいたそうで、もうそろそろ朝晩は肌寒くなってきたこのあたりにいるなんて、すっごーい!!! うれしいーっ!!

いもむしと同じくらい大好きなのがクワガタたちで、かぶとむしはまあ、それよりだいぶ下ではありますが、それでもうれしい。「どこからきたの」「寒くないの」「ひとりぼっちなの」と矢継ぎ早に声をかけ、甲羅(と呼ぶのかな)をそっとなでなでしていると、もうすんちゃんのご飯の時刻になりました。

実はこの朝、カマキリもいたそうで「北海道の野生のカマキリを初めてみた」とすんちゃんもうれしそう。かぶとむしも昔はこのへんにはいなかったそうです。どうにかして本州から渡ってきて棲みついたんでしょうね。

↑すんちゃんに”捕獲”されてしまったかぶとちゃん。彼の職場につれていかれました。なんとクワガタたちがいるそうな。お友達、できるといいねえ。

さて今日は『公証人役場』というところへ行ってきました。すんちゃんのお母さん・シエばあちゃんの後見制度のことを相談するためです。レオじいちゃんに先立たれて5年目、このところもの忘れが目立つようになり、加えて膝が痛んで歩けなくなりました。それでも自分のことはなんでもできます。まだ成年後見制度を考えるのは早いんじゃないかなと思っていました。

でも後々のことを考えると、本人の判断力がまだ残っているうちに、やっておかなくてはいけないことが沢山あるんです。自分の母の介護をしていて、そのことに気づかされました。

私の母はこの3月に「特養」特別養護老人ホームに入居しました。私と暮らしていた一年半の間に、母の認知能力はどんどん落ちていきました。それでも一緒にいた私は「まだこんなに出来ることがある」と良い面ばかりを見ていました。家族はまだ大丈夫と思っていても、認知症と判断されればできないことがいっぱいあります。たとえば金融機関でお金を下ろすことも「判断能力がないので、してはならない」のです。そして私が母の代わりに母の通帳からカードでお金をおろすことも、本来なら出来ないことです。

でも日々の暮らしの買い物や、病院や施設の代金などどうしてもお金はかかります。カードで下ろして母のために使っているうちは良くても、そのカードの一日の限度額をよりも大きな額が必要な時はどうにもなりません。本人ではないので窓口では下ろせないからです。

母はこの先、もう自宅へ戻ることはないでしょう。自分で歩くことができず、家族のこともわかりません。

マンションにおいてある荷物を弟と片付けはじめました。いずれはこのマンションも売るか、誰かに貸して、母の介護費用にあてたいと思っても、家の名義が母の名前なのでそれはできません。資産を持っていて、それを使えない・処分もできない家族がこの日本に(突然大きくでましたが)たくさんいるのでしょうね。

長くなりました。続きは明日にしようかな。だって、今深夜の2時22分なんだもの。(ゾロ目だ)

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