タンパク質の勝利。昆虫食を考えた。

ほん
わんわん みゃおみゃお

ワンコとニャンコのつぶらな瞳。まあ、可愛い♥️と、思ったら。カセンを連れて行った獣医さんの待ち合い室で見つけたのは「寄生虫模型セット」。 寄生虫って、あんた、そんな。

実物が入ってるのかな?いやいや「模型セット」と書いてるんだからそれはないでしょ。限りなく実物に近い模型かもしれないけど。

パッケージの可愛さと、中身が違いすぎますって。どれどれ、どんなの入ってるの?ぶつぶつ言いながらも、そーっと箱の蓋を開いてみました・・・(もちろん”ご自由にどうぞ”と書いてありました)

・・・ご期待に添えずに残念ですが、非常に大きい、怖くもなんともない模型が入っていました。お天気が良い日だったので、待ち合い室に射し込む光の加減でわかりにくいですね。左上から時計回りに「ノミ」「マダニ」「瓜実条虫」「フィラリア」の皆さんです。瓜実条虫って、つまりサナダ虫です。

フィラリアさんだけ、何処かへ出かけているようです。マダニさんは10センチほどもあって、小さい子どもの手のひらよりも大きいでしょう。でもいくらなんでも実物と違いすぎて、いざという時に戸惑ってしまいそう。

『ウチの可愛いメリーちゃん(仮名)についてるコレは何?いやいや、病院で見た模型と全然違うから、マダニのわけ無いってば』、とかね。

なんだかカセン、茶色いんでないかい?確かあんたは白柴のはす。

虫全般が苦手な皆さん、ごめんなさい。でも、怖いぞ、怖いぞと思ってもつい見てしまうのは何故でしょう。開けてはいけない箱をどうして開けてしまうんでしょう。(あなたの事ですよ、浦島太郎さん)この世の怖いものの数々、お化け屋敷にホラー映画、心霊スポット。やだやだとか言いながら、しっかり手を繋いで足を踏み出すのはどうしてでしょうか。

怖さが、興奮に変換されるなんて不思議です。きゃーとか言って抱き合う皆さん、怖くてドキドキするのは快感ですか?じつのところ、らんどくはホラー・オカルトは全然ダメです。もう初めから近寄りません。ぞわぞわします。お化け屋敷に連れ込まれたら、怒りのあまり暴れ出す自信があります。ばかたれー、嫌だと言っとるやんかー!!、みたいに。

だけど犯罪物の小説は得意。サイコパスもシリアルキラーもドンと来いです。いくら血が流れても、暗闇に誰かが潜んでいても、こういう小説は「わざわざ怖がらせる事」を目的としてるわけじゃないから怖くない。「犯罪や殺戮に立ち向かって、平和を取り戻すための闘い」を題材にしているから大丈夫です。最後には正義が勝つ。そのためのスプラッタなら、受けて立とうじゃありませんか。フンッ(と、鼻息が荒いのであります)

ところで先ほどの「寄生虫模型セット」ですが、アレを開けたかったのは「怖いものみたさ」じゃありませんよ。らんどくが基本的に『知りたがり』だからです。宅配で何かの荷物が届いたりすると、もう中身が気になってしょうがありません。どんなの入ってるんだろ、ねえ、開けていい?開けていい?

小学生と変わりません。

変わったモノ、おかしなモノほど見たくなるし知りたくなる。言葉もそう、生活も。そして食べ物もしかり。世界の辺境ごはん、なんて本を持ってますよ。最近気になっているのは昆虫食。あちこちで売っている「コオロギせんべい」をようやく食べる機会がありました。

けっこう美味しいコオロギせんべい。コオロギの味がするかどうかは不明。

なんと100均ダイソーのレジ付近に山積みになってました。普通の片栗粉入のおせんべいのようで、塩味が程よいのでした。これ一袋にどれだけのコオロギが使われているんでしょう。

昆虫食が注目されて、いろいろな商品が開発されてるのは知っているけど、中途半端な知識しかありません。なので、疑問もたくさんありました。一番目は「なぜ昆虫?」という事です。

実はもう40年以上も前に、昆虫佃煮をいろいろ食べたことがあります。高校を卒業するまでは室蘭市に住んでいまして、丸井デパートの催事場で昆虫佃煮大会(?正式名称は何だろう?)をやってたんです。いったい誰がそんな企画を立てたのか、どんな意図で企画したのか不思議ですよね。でも、盛況だったという記憶があります。

蟻の佃煮は酸味があって少しピリっとしていて、おまけに口の中に残って食べにくかった。ハチの子とかイナゴなんかは、さすがという味わい。足がカリカリしていたのはバッタかそんな類いのもので、どちらにしても「話のタネ」以外の何物でもないなと、当時も思ったものです。

味が云々、姿がうんたらと言う前に、普段家庭で食べるのなら、量を集めるのが課題だろうなあと思いました。そしてそれ以前になぜ昆虫?結局そこに戻ってきます。豆じゃダメなの?

食は文化ですから、そこに属していない人にとっては「えーっ」と思うこともあるでしょう。西洋の市場で台に並んだ『羊の頭』を見たときは、やっぱりショックでした。羽がついたままの山鳥がぶらさがっているし、皮を剥がれたウサギが丸まんま寝そべって(ディスプレイというべきか)いました。

日本料理にある「踊り食い」も、違う文化圏の人には「残酷だ」と思われるのでしょう。そういえば以前、札幌のヨサコイ祭りに参加したケニアの高校生たちのお世話をした時に、前日の歓迎会で出たエビの刺身が食べられなかったと聞きました。頭がついたままの新鮮なエビだったのですが「エビの眼が怖かった」らしいです。

お互いに「残酷だ」「野蛮だ」と言わずに、文化の違いという括りで理解しあう事はできます。どんなに(他国から見て)変わったものでも、元々はそこにあるものを食べたらうまかった!というんじゃないかなと思えます。そこは分かる。でも、最近の流れはまだ納得できていません。なぜ昆虫を?

だってあんなに小さいものを、必要数を確保するのにどのくらいの労力が要ることか。ましてやコオロギせんべいのように「コオロギパウダー」に加工するのであればなおさらです。効率と満足度が釣り合わない気がしますけど。

それでも、いざ食糧危機という場合にはやはり昆虫食なんだそうです。タンパク質の含有量がとっても高いそうです。タンパク質かあ、それを出されると弱いんですよね。低糖質・高タンパクを理想とする糖尿病患者ですからね。

しかたないなあ、お値段が手ごろになったら、バリバリ行きますか。まず素揚げから。

世界のごはんの本。最近のらんどく的ヒットはこの2冊。まず「辺境メシ」でガツンとやられて、「世界の台所探検」でこちらの世界に戻って来られます。2冊を両手に持っとくと安心できますよ。

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コメント

  1. ナツメグ より:

    今回は「むし」が「めし」になるお話なんですね。
    そういえば昔『ハチノコはとてもごちそうで、大切な客人をもてなすために出される』という話を聞いて、もし自分がも客になった場合ちゃんともてなしを受けることができるだろうか、と悩んだことがありました。ハチノコは原型をとどめているようなのでやっぱり抵抗があるかも…(^^ゞ 果物や野菜なら初めて見るものでも抵抗なく食べられるのに、虫だと難しいですね。不思議です。慣れていないからなのでしょうか。粉末やおせんべいになっていたら苦手意識もなくなりそうですけれど。
    食料危機が来たら昆虫食ですか…!うーん、どうしよう…なんて悩んでいる間に昆虫さんたちの方が身の危険を察して人間から逃げていくかもしれません。

  2. zihisyuppann より:

    はじめまして。
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  3. ナツメグさん、いつもありがとうございます。
    実はハチの子よりも、よく似たカイコのほうが美味しいんじゃないかと思っています。毎回100匹以上もお世話するはめになるカイコ。柔らかくて、おとなしくて、可愛いんですが、桑の葉っぱを与えるたびに「この子達、もしかしたら・・・」と考えてしまいます。

    Zihisyuppannさん、ぽちありがとうございます。元気になります。
    こういう使い方ができるとは思いませんでした。
    お返しに私も「ぽち」してみました。フォローもさせていただきます。
    これからもよろしくお願いいたします。

  4. 火星ぱんだ より:

    中国を旅行したときに、(たぶん)イモムシ?の(たぶん)揚げ物?を食べたことがあります。
    最初は躊躇していたのですが、エイヤッと口に入れたら、あら不思議、まるで海老のフリッターのように美味しかったです。
    他の昆虫食の「壁」は高いですが、イモムシの揚げ物ならまた食べてもいいな~。

  5. 火星ぱんださん、「海老のフリッター」風になるんですか?らんどくの予想では「鱈の白子(たち・たつ)」のように少しとろとろなのかなあと思っていました。イモムシ系は衣を付けると、いけそうですよね。