木の実と種で遊ぼう!(道南四季の杜公園)

むし

オニグルミの実がふたつ。左の方は真っ二つです。これはリスが前歯で割ったから。右のクルミは小さな穴。こちらはネズミが齧ったものだそうです。ネズミの前歯はリスよりも弱いので、小さな穴しか開けられないんですって。

函館にある道南四季の杜公園へ行ってきました。すんちゃんと『自然のふしぎ発見!おもしろ科学体験』というイベントのお手伝いです。

今回は種や木の実などを使った工作や体験です。学生時代のサークルの先輩で自然大好きなちゃしさん、アビィさんご夫妻も一緒です。お天気も良くて気持ちいいー!!

ちゃしさんち所蔵の沢山のオニグルミたち。一昨年と昨年で集めたものだそうです。この中に、カセンの散歩中にすんちゃんが拾ったものも一緒に入ってます。

他にもいろいろな種類の木の実がありました。エゾマツ、クロマツに混じって、コウヤマキとかチョウセンゴヨウとか、見たことはあっても名前を知らない実があります。この木の実と針金を使って、これからやじろべえを作ります。

松ぼっくりがリスに食べられて「エビフライ状態」のものがありました。ちゃしさんは何でも拾ってきます。別け隔てなく自然に愛をそそいでいるようです。

こんがり揚がったエビフライそのものに見えますよね。リスって本当に器用だなあ🍤

今回はコロナの影響で、密にならないような設定なので、参加募集も少ない人数です。一緒に参加する保護者の方にお父さんが多いのが、工作教室らしいのでした。

以前の職場でも、工作に使うために敷地内のクルミやドングリ、トチの実なんかを山ほど拾っては、全て茹でて乾かして保存していました。虫が出てくるからです。子供たちが工作に使うものなので、虫が「こんにちは❤」とか出てくると困るわけです。お母さんたちの髪の毛が逆立つのが目に見えるようです。

今回のは、自然にふれあい楽しく理解するというスタンスなので、まず入口からして違います。ちゃしさんが「木の実から芋虫がでてくるかもしれません。でもこれは何にも悪いことをする虫ではありません。このあと地面にもぐって○○虫(名前忘れました)という甲虫になるので、もし虫がでてきたら外の土のある所においてやってください」というようなことをニコニコしながら正式な函館弁で説明していました。聞いていた保護者のみなさんもつられてにこにこ。

どちらが良いと言うわけではないけれど、我が子の工作からイモムシが出てきたら「あんた、どこから来たの?お庭に帰りなさいね」と、さり気なく外へ出せるお母さん、お父さんってスマートだなあと思います。

我が家の子供たちが幼稚園に通っていたころ、朝、園バスを待っていたときの事を思い出しました。保護者さんたちと和やかに談笑していたら、突然ひとりのお母さんが大声をあげながら地面を踏みつけ始めました。彼女の二人の女の子もお母さんを見習ってすごい勢いで足踏みしています。なんと「アリ、アリがいる!!!」と叫んでいるではありませんか。アリを踏みつぶしていたのです。

自分の家の中ならまあ自由にやって下さいと思いますが、そこはのどかな屋外です。そしてアリさんは何億匹も身の回りにいるものです。もしかしたらそのお母さんは、アリに何かとっても嫌な思い出でもあったのかもしれませんが。

私がこの場面を覚えているのは、子どもって小さいころは、親の価値観をそのまま引き受けるなあと思ったからです。まだ年少と年中クラスの女の子。3歳と4歳でしょう。アリがどうとか、虫がどうとかという以前に「この小さいものを見つけたら、すごい勢いで殲滅するものだ」と親を見て、学んでしまっているのです。

「子は親を見て育つ」ってこういうことでしょうね。

そういえば、虫好きちゃしさん・アビィさんのお家の娘さんは小学生のころ、家のまわりに棲んでいるいるクモたちに名前をつけていたと聞いたことがあります。学校にいくときに「クモ太郎、おはよう」「クモ子ちゃん、行ってきます」とかあいさつしていたそうです。(いや、クモ太郎かどうかはわかりませんが。もっとモダンな名前だったのかも。スパイダー1号とか)

さて松ぼっくりとオニグルミで作ったやじろべえはこんな感じです。きょろきょろ目玉をつけたらとっても可愛くなりました。これは5年生の男の子のやじろべえ。

オニグルミと松ぼっくりのバランスをとるのが難しかったようです。モールを足して重さを調整したのですが、そこがかえってカラフルでいいですよね。

このあと「服にくっつく草の種」の実物図鑑を作ったり、風に乗って飛ぶ種の模型を作って飛ばしっこしたり(子どもよりお父さんが熱中)、手作りの木の滑り台にトチの実を転がしたり。最後は種についての絵本を読んでおしまい。たくさんお土産を貰って終了しました。

後片付けをして会場からでると秋晴れの良い天気。寒い日だったけど、この公園の奥のほうにさっきの体験教室に来てくれた親子が散策しているのが見えました。きっと木の実を探してるのでしょうね。

ところでこの写真の下のほうに、稲を乾かしているのがわかりますか?ちょっとベージュというか小麦色(稲色かな?)のものです。ここの道南四季の杜公園にはいろんなゾーンがあって、水田や里山を再現している場所もあるんです。この時期にきたことがなかったので、本当にお米を収穫しているとは知りませんでした。

コメント

  1. すとらと より:

    焦げ茶色の秋の実たちのゴツゴツとした触感が伝わってきそうな写真ですね。リスさんが食べた後のエビフライ松ぼっくり、ゆるキャラにしたいくらいかわいい!
    親が虫とどう関わるのかって、子供にとって大切かもしれませんね。虫はいつも人間と共存していますから。かくいう私は虫が大の苦手で、子供たちが小さな頃は拾った木の実は中から虫が出てきたら怖いので帰りにその場にお返しし、後で知り合いのお母さんが茹でてきれいにし終わったドングリなどを分けてもらったりしていたものです(汗)
    こちらでは今日は雪虫が飛んでいました。そろそろ冬が近づいてきましたね。

  2. すとらとさん、めっきり寒くなりましたね。こちらでも先日初雪、というか初あられでした。

    虫とのつきあい方ですかあ、私もいもむし系は大好きなんですが、足が数えられないほど多いものはちょっとねえ。という感じです。大騒ぎはしませんが、「ぅわっ!!」です。
    人間様に害をなす蚊やダニやそんなものも「排除」しますしねえ。

    ここはすとらとさんのように、そっと「排除」が正しいですかね。仕事人のように、そしらぬ顔で、家族には気づかせないのがいいかもです。仕事人って、今は「スパイファミリー」でしょうか。