じぶん用支援物資が届くとしたら

あれこれ
このパッケージがい味わい深いんですよね。

昨日に引き続き、郵便局のチラシの話です。別に知り合いもいないんですけどね、これはスゴイかもと思ったので宣伝しちゃいます。

らんどくがご贔屓にしているのは、北斗市の旧大野地区にある千代田郵便局です。小さな集落にある小さな郵便局だから、お客さんはあんまりいなくて、ときどき来るのは地域の人だけ。らんどくんちはここの近所ではないけれど、待たされることがないのでわざわざ通います。小さくても郵便局の機能はきちんとしています。

その千代田郵便局の壁いっぱいに「防災ゆうストレージ」?コーナーが出来てました。衣装ケースくらいの大きさの白いプラスチックの容器が飾ってあって「避難先で欲しいものは、”いつもの暮らし”でした」「あなたの荷物を、避難先にお届けします」」などと書かれたポスターやチラシが貼られています。このポスターを見て、ああ、避難している家族や友達に格安で荷物を届けてくれるサービスなんだろなと、思いましたよ。

左下の白い箱がストレージサービス用

そう思う人はたくさんいるはず。きっと白い箱は、避難所で中身を見せない配慮なのだろうと。ところが違ったんです。まずストレージって何でしょうか。どこかで聞いたことがあります。「空き容量」と関係あるような気がします。それとも戦略関係だったかな?(それはストラテジー)

家でチラシを良く読むと、この「防災ゆうストレージ」は、災害が起きる前に”前もって”、後で必要となるだろう物をゆうちょさんの倉庫に”預けておく”サービスだそうです。前もって預ける。思わず「何ですと!」と言ってしまいましたよ。らんどく的にはかなりびっくりの度合いが高いです。「ぬおーっ!」や「どひぇー!」よりずっと上です。

他人への援助じゃなくて、自分で用意しておいたものを自分に持って来てもらうわけです。『じぶん用支援物資』とも書いてありました。やり方は簡単です。専用ボックスを買って品物を詰めて倉庫に預けるだけ。もちろん取りに来てくれます。(預かってる間の月会費は大きいほうが480円、小さいほうが275円。)そして、いざ災害だ、避難だとなった時に、日本全国津々浦々まで郵便の配達網を利用して、これを届けてくれるそうです。

なるほどなあ、着替え、薬など避難先で手に入りにくいものをあらかじめ「よけておく」というのは良いかもしれません。高齢者向けに入れ歯用洗浄剤、アレルギーのある赤ちゃんにはアレルギー対応の粉ミルク、ペットフードや砂などペット用の消耗品。あると助かるーというもの、もっといろいろありますね。こんなものもきっと必要になるでしょう。

だけど預けておいた倉庫が一緒に災害に巻き込まれたらどうするんでしょう。いざとなったら自宅は全壊、これも土の下なんて笑えません。

その辺もよく考えられていて、利用者の居住地から離れた、地盤硬質な場所にある倉庫で保管するようです。「基本的には違う都道府県に保管」と書いてありますが、北海道は広いんだからわざわざ違う都道府県に行かなくてもいいんじゃないかなー。せいぜい隣の支庁(振興局)で。

「自分に支援物資が届く」という考えかたとは別に「大切なものエスケープ」という項目もありました。思い出のアルバムや手紙など、災害時になくしたくないものをストレージボックスに入れて、安全な場所で預かってくれるというものです。これも必要なときに手元に届けてくれるそうです。今すぐに利用しなくても、「もし自分だったら何を入れたいかな」と考えるのもいいかなあと思います。

わー、逃げろー

昨日のてんとう虫は元気です。葉から葉へ移動しながら、アブラムシをもりもり食べてます。気のせいかバジルの上が綺麗になってるような・・・。このちびっこい一匹だけで、こんなに早く食べ終わるかな。それとも一斉に避難したかなあ。アブラムシにとっては大怪獣が突然出現したようなものでしょう。「みんな、隣の鉢に避難するぞ」「ボクは残って戦います」そんなセリフ言ってたりして。

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コメント

  1. すとらと より:

    『じぶん用支援物資』郵便局ならではの斬新なアイデアですね。記事を途中まで読んだところで「私だったらまずトイレだな」と思っているところに簡易トイレへのリンク。ですよねー(^^ゞ そしてできるだけ早急に欲しい。となるとやはり青森とかではちょっと遠い気がします。らんどくさんはいろんなことを記事にされていて、アンテナの感度がすごいんだろうなあと憧れます。こちらのブログでいろいろな事を知ることができて楽しいです。いつも素敵な記事のUPありがとうございます!

  2. すとらとさん、いつもありがとうございます。
    じつは自宅近くのそこそこ大きい郵便局には、このストレージ箱は置いてないんですよ。コーナーもなしです。各郵便局の方の裁量に委ねられているのかもしれません。
    古本屋や図書館にも各館の個性があるように、郵便局にもあるんだとしたら、このあと郵便局巡りという「新たな趣味」が出来るということですかね。