バジルの上にてんとう虫。どこにいるかわかりますか?
すんちゃんの薪ストーブ用の材木は、1年以上も庭に置いて乾燥させます。その間薪はずっと野ざらしで「虫たちの楽園、または分譲アパート」になってます。寒い冬が来て、雪のなかから掘り出された薪は、ストーブの横で氷を融かされるんだけど、そのあたりで、薪の隙間で冬眠状態だった虫たちが、(あれ、春かな?)と勘違いする事態が起きるんです。
ある年のクリスマスのころ、居間に座っている私の目の前をヒョロヒョロ〜とトンボが横切りました。さすがに二度見しましたよ、真冬のトンボ。見たこともないほど細い細いトンボです。サンルームではストーブの火が元気に燃え、外は吹雪、この時期にエサは無し。うわぁーどうしようと思ったけどどうしようもありません。その後ぽとりと落ちて動かなくなったので、合掌して荼毘に付しました。
冬眠?から目覚めてしまう中で、1番多いのは小型の黒い蜂で、コレは夏の間に薪置き場辺りを縄張りにしていたやつでしょう。ハチさんもハエさんも他の色んな虫たちも、大体はヨレヨレしてます。このまま春を迎えたとしても復活できるのかなって感じです。
そんな中で今日見つけたてんとう虫は幸運でした。うちのバジルにはアブラムシの一大コロニーがあるんです。食べても食べても大丈夫。「あんた、友達はいないの?アブラムシ禍で困ってるんだけど」「すみません、ボッチです」
自分でも気づかないうちに雪の中で昇天した虫たちも、間違えて冬に起きちゃった(そして昇天した)虫たちも、それぞれ天寿を全うしたと言えるのでしょうかね。
人間界では「終活」がブームといってもいいでしょう。就活や婚活よりも万人向けというか、誰もが避けて通れない道ですし。だけどそれぞれが人生の終わり方について考えれば考える程、ビジネスが絡むというか、あらーこんなことまでと思います。少し調べただけでも、終活アドバイザー養成講座から、終活セミナー、終活起業の勧めまでありました。終活という言葉が新語・流行語大賞(ユーキャン)にノミネートされたのが2012年で、その後10年間でずいぶん広がったんですね。
先日郵便局へ振り込みに行きまして、待ってる間に局内のチラシを見てました。郵便局には沢山のチラシというかカタログが置いてますよね。美味しいものもお祝いもそのお返しのカタログも色々あります。らんどくんちは割とコレ使います。年に数度は次男ポヨに北海道のジャガイモやらアスパラやらメロンやら、バレンタインチョコやらを送るんで。
もちろんというか、あらここにもというか、終活関係のチラシもありましたよ。考えてみると、ゆうちょさんって病院の次に高齢者率高そうですもんね。(ディサービス等を除く)ATM以外に若者いないですし。このチラシが見やすかったので、思わずもらってきてしまいました。『北海道発 終活のことを考えようBOOK』という小冊子もなんだか可愛かったしね。
チラシをじっくり読むと、一言で「終活」といってもいろんな「部」に分かれていることがわかります。実家の片づけ・自宅の片づけなどの「家の整理部」、それに関連して施設への入居・病院への入院の「施設等入居の部」、事前対策と事後の手続き「相続の部」。ほかにも葬儀やらお墓関係やら介護やらの部があって、それぞれ事前相談・紹介・見学なんかがありまして、これはもう誰かに手伝ってもらいたくなる気持ちわかります。だいたい実家の母関係で、終活に後れをとってますから、非常に興味あるところです。
特に心に刺さるのは「生前整理、遺品整理は”いまやろう”」という一枚です。キャッチフレーズの上に小さく”「いつかやろう」は「永遠にやらない」と同じです”なんて書いてあるんですから。これ、生前整理どころか、いま現在の整理整頓すら出来てないらんどくには耳が痛すぎるコトバです。年末の大掃除が小掃除になったことを思い出しました。チラシの最後の「専門スタッフがお手伝いします。」の優しさに、今度の大掃除あたりに来てもらえませんかと甘えたくなります。
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