(床から飛び出すクジラのしっぽ。圧巻です)
予約していた高速バスに乗り込む、いや、乗り込もうとステップに足をかけたところで、運転手さんが「これはホニャララ(仮名)号ですよ」。
同じ停留所から、他のバス会社のも出ているので、間違えたと思われたのでしょう。クリップボードをチェックしながら、あなたの名前は無いんですけどねー的な表情です。
いやいやいや、今まで何十回もご贔屓にしているこのらんどくつんどく、バス会社を間違えるなんて滅相もない。ほら、ここに、とチケット代わりの予約メールを見せました。
そして運転手さんと私、同時に同じ物を見ました。あっ、予約日は明日だったー!!
これスゴイでしよ!体育館の床からクジラが出ています。割と大きいんですよ。私は無事にバスに乗せてもらって(ホニャララバスさん、ありがとうございます)この施設で2日間のお手伝い中です。
素材は古いタイヤです。切ったり貼ったりしています。触るとけっこう肉厚(?)で、ガッチリしています。作ったのは芸術学科の大学生たち。才能ですかね、唸っちゃいますよね。初めて見た時は「うわっ」と声を出してしまいました。
クジラといえば、道南では年末やお正月に鯨汁を食べます。生まれ育った室蘭では食べた事がなくて、函館に住んでいた親戚の家で初めて食べました。山菜や根菜がたっぷりの塩味の汁物に、鯨の脂身も入っています。コッテリとした独特の風味がクセになります。大好きです。
幸せな事にシエばあちゃんも鯨汁を得意にしています。普段は何も作りたくない、食べたくないばあちゃんですが、お正月にはお煮しめと鯨汁。ここ何年も「お正月はあんたたちだけでやって」と素っ気ないのに、年越しも元日にも、押しかけるとちゃーんと鯨汁が出来ています(笑)
鯨汁に使うクジラの脂身(冷凍)は季節が来るとスーパーで売出します。ガンガラガンに(ものすごく固く)凍っていて、しかも脂身なので真っ白で、どれが良い物なのかは判断が付きません。仕方がないので、ほぼ値段だけで決めています。
私の作る鯨汁も美味しいんですよー。でも不思議なことに、このクジラの脂身を冷凍庫に入れておいて、違う季節に鯨汁を作ってもあまり感激はありません。やはり寒い季節に、大鍋でたっぷり作るのが良いんでしょうね。
道南の鯨汁のように、お正月にはその地方ならではの美味しいものがあるんでしょうね。いろいろ知りたいところです。そういえば、20年ほど前に、日本各地から集まった沢山の人達で餅つきをしたことがあります。どこから借りてきたのか臼と杵もありました。
それぞれの故郷で食べられている「お餅のおとも」も持ち寄りました。岩手県の人は胡桃の味噌、鹿児島県の人はオレンジ色のさつまいもを。このさつまいもは蒸したものを、餅ををつくときに一緒に混ぜ込みます。オレンジ色のお餅ができました。
餅つきをしながら、各地のお雑煮の話をしました。お正月に食べるお雑煮は、そこのお家の特色があるものです。味噌ひとつ、出汁ひとつにしても様々でした。あごだしの家もあれば、白みそを使う地方もあって興味深いものでした。
我が家は北海道ですが、私が作るお雑煮は秋田県の味です。実家の父方も母方も元をたどれば秋田から来ているそうで、母から習ったのは秋田風でした。一度も行ったことがない秋田県ですが、母方の祖父の親戚が住んでいるそうです。そう思うと特別な場所なような気がしています。
話は変わって、今日、超霊現象を目撃しました!ほら、弟ハロくんの持っている珈琲茶碗が透き通っています。ちゃーんと中身も入ってます。不思議でしよ。
こちらが種明かし。私と弟の間には対コロナ用の透明の板があります。暗い店内に黒っぽい服、それに照明の具合がうまいこといって、こちら側のカップがパネル板に映って、向こう側のハロの手元にあるように見えるのです。
私は世界中の美味しい物や、世界中のきれいな景色を見たいという、果てしない野望を持っていますが、ビビリなので心霊現象だけはごめんです。でも、心霊現象と言われるものの中に、もしかしたらこんな偶然のいたずらもあるのかもしれませんね。
コメント
タイヤのクジラ、すごい迫力ですね!口から入ってみたら、別な世界とつながっていそう…体育館の床をぶち破っているようにしか見えないのは錯覚なんですよね?
鯨汁は、以前御馳走になった時の味を思い出して、思わずゴクリとなりました(*^-^*) 鯨の脂身はたしか札幌でも見かけたことがあります。今度見つけた自分でも鯨汁に挑戦してみようかな、と思います。
すとらとさん、こんにちは。寒くなってきましたね。
そうなんですよ、クジラ汁は美味しいんですよね。
今日、久しぶりにシエばあちゃんをスーパーへ連れ出したら、もう冷凍クジラを売っていました。ばあちゃんが目ざとく見つけて、さっそく2パック買い込んでいました。
楽しみです。