宅配弁当の試食をしてみました

畑の真ん中に小さなブドウ棚。多分自宅用に育てているのでしょう。こういう感じのブドウ棚をあちこちで見かけます。シエばあちゃんちの裏の畑にもこんな小さいブドウ棚があります。ブドウの葉っぱって、こんなにきれいな黄色に色づくんですね。

そんなブドウの黄葉のうえに黒い頭が見えています。カラスが止まっているんです。彼（あるいは彼女）は一年中、ここでゆったり過ごしています。でも、カラスって黄色い色が見えないんじゃなかったかな。それとも嫌いだったかな。

北斗市のごみ収集は、かなり細かく分別されています。燃えるゴミ、燃えないゴミはもちろんですが、燃えないゴミも燃やせないゴミも資源ごみ（瓶、缶、ペットボトルそれぞれ）も別々の色のゴミ袋があるのです。指を折って数えてみると、8色もあります。赤やらみどりやらオレンジやら、買いそろえるのは大変ですが、きちんと分別されること、ちょっと自慢です。

そんなゴミ袋の中に「濃い黄色」があります。生ゴミ用です。家庭からでた生ゴミ専用の収集日があるって珍しいんじゃないでしょうか。そうでもないのかな。ほかのものよりも小さいサイズのゴミ袋で、週に2回集めに来てくれます。集まった生ゴミは、民間の会社に委託して、発酵させて肥料にしているそうです。

この生ゴミを専用の袋で集めることになった時、公報にお知らせが載りました。たしか、カラスには見えない黄色い袋みたいに書いていなかったかな。記憶違いかもしれません。もし、カラスには黄色いものが見えないとしたら、ブドウ棚の上のカラスは「今自分は、浮いている」とか感じているのでしょうか。

不思議に思って調べてみました。「カラスは黄色い色が見えないわけでも、嫌いなわけでもない」「カラスに見えないインクを使ったゴミ袋があって、そのインクの色が人間には黄色く見える」らしいです。杉並区など取り入れている自治体は他にもあるようです。

これが生ゴミ専用袋。カラスのイラスト付き。「散らカラーズ」は商品名です。

このところシエばあちゃんの栄養状態というか食事内容が、あまり良くありません。料理をする意欲がない上に、自分の食べたいものばかり食べているのです。朝ごはんと昼ご飯は、バタ付きトーストにミルク入り紅茶。飽きもせず毎日そればかりです。

晩御飯には、おかずを届けているんですが、だいたいは殆ど手つかずで冷蔵庫行き。腐らないうちに引き上げてきますが、偏食なうえに小食だと、抵抗力も落ちてしまいそうで心配です。すんちゃんの弟夫婦と相談して、宅配のお弁当を味見してみることにしました。

大手業者の魚弁当、肉弁当、小さい業者の日替わり弁当の3種類です。週末に持ち寄りで食事会をすることがあるので、今回はお弁当試食会にしました。みんなとワイワイ楽しく食べて、どうにかシエばあちゃんに「宅配弁当もいいもんだね」と思って欲しい。

メインの肉と魚が違うだけで、副菜は一緒です。全体的に薄味で、健康的な感じ。

ここのメインは今日はすきやき煮。ちょうどいい味付けで、見た目も美味しそう。すきやきについてきた焼き豆腐が味がしみて美味しいと高評価でした。カブの煮物、卯の花、ひじき煮とお年寄りの好みに合った内容で、こちらのほうがシエばあちゃんには合っているかな。

ポヨもいれて6人で食べてみました。思った以上にどれもおいしかったです。お値段もご飯がついて500～700円の間くらいで、週に2度ほどなら生活にメリハリがでていいんじゃないかな、と思えます。

もちろん予想どおりシエばあちゃんはぜんぜん乗り気じゃありません。新しいことや面倒なことは、受け入れられなくなってきているのです。私たちが勧めれば勧めるほど、頑固に拒否するので、今日のところは一歩引くことにしました。

そのうち、ばあちゃんが「弁当を定期注文を断った」ことを忘れたころ、当然のように弁当が届くようにしようと思います。「明日は弁当の日だよ。楽しみだね」とか言って。