蛙三昧🐸(カエルザンマイ)

むし

(いつの間にか集まってしまったすんちゃんの「アインシュタイン・コレクション」。我が家のあちこちに飾っています。下のほうのラシュモア山の彫刻みたいな4人組、誰だかわかりますか。みんな科学者です。)

インターネットで個人情報を登録するときに、「秘密の質問」を設定するようにと言われる事があります。

ついこの間も新しくカードを作ろうとしたら、IDコードを打ち込めだとかシークレットナンバーを決めろとか、ネット世代じゃない私にはいろいろ面倒でした。こんな事なら銀行の窓口に直接出向いて、あーでもないこーでもないと汗をかいたほうがいいよなあと思ったりして。

それでもあちこち調べながら、暗証番号の設定とか「あ、そろそろ終盤かな」というあたりまで、辿り着きました。

「秘密の質問」設定はそのあたりにあります。いろんな番号を忘れたときに、本人かどうかを証明するために、個人的な質問と答えを登録しておくものです。例えば「卒業した中学校」や「母親の旧姓」みたいな質問です。

本人じゃなくても、ちょっと調べたら他人でも答えられる質問ばかり。なので、わざわざトンチンカンな答えを登録することもあるとききました。「卒業した中学校は?」「M78星雲中学校」なんてね。

そんな秘密の質問の選択肢一覧に「初めて飼ったペットの名前」というのがありました。

初めてって、どれじゃ?

カセンはシエばあちゃんちの犬です。実家は転勤族で、ペットは飼えませんでした。しかも父が大の犬恐怖症でした。室内で小型犬を飼っている家に行かなくてはならないときには、長椅子に正座して絶対足を下ろさないという徹底ぶり。そんな親に育てられて、私もカセンと係わるまでは、ワンコを撫でたことすら無かったのです。

金魚、メダカ、ひと夏限りのクワガタムシ、ちょっとだけ居たカマキリやエゾサンショウウオやカイコたちをペットとカウントしてもいいのでしょうか。一応お世話はしたけれど、名前をつけてはいなかった気がします。(だいいちカイコもメダカも個体の識別ができない)

質問・初めて飼ったペットの名前? 答え・名無しのカイコたち多勢 とか、変ですよね。

覚えている限り、「いちばん最初に飼った」に近いのは、小学2年生頃に家にいたアマガエルです。透明の飼育ケースか何かに入れていました。

エサはどうしていたのでしょう。当時は山の中に住んでいたので、そんなに苦労はなかったかもしれません。でも、きっと親が何かを与えてくれていたのでしょう。このカエルにも名前はありませんでした。

カエルさんは、けっこう好きです。見た目が人間っぽいですもん。家のまわりはぐるっと畑なので、夏場はうるさいくらいに夜中の合唱が聞こえます。ときどき二階のベランダまで登ってくるカエルもいて、そんなときは丁重に「家の子にならない?」とお誘いしていますが、そっけなく断られます。ぴょーんと逃げます。

カエルは立ち姿を描きやすいせいか、絵本や児童書にはよく出てきます。有名なのはカエルくんとガマくんがのんびりしている幼年童話のシリーズですが、他にもいろいろありますね。

さとうさとるさんの『コロボックル物語』のシリーズには、人の手のひらにのるほどの、小さい小さいコロボックルたちがでてきます。人間の目につく場所で活動するときにはカモフラージュに「カエルスーツ」を着用しています。あるとき一人のコロボックルが、うっかりカエルスーツを着たまま立ち上がってしまいます。「二本足で立ち上がるカエル」を見た小さな女の子は、そのことが忘れられず、コロボックルの国とかかわっていくことになるのでした。(このあたりの展開の巧みなことといったらもう)

これもカエルだからこそ成立する可愛さですよね。カヤネズミだと立つこともあるので珍しくない、カメやイモリだと骨格的に無理な感じ。

好きなものだと、集めるつもりがなくてもいつの間にかコレクションしてしまうのでしょうか。アインシュタインさんのプロマイドや写真もそうですが、らんどく宅にはカエルさんのグッズもそこそこあります。可愛いものよりもなぜか「うわっ」というものが集まります。

腰掛けるカエルさん。木製。もう20年以上も家におります。クリスマス時期にはサンタさんの帽子をかぶっています、オーバーオールを身に着けて、ちょこんと座っているのが、人間っぽい。

すんちゃんの石コレクション。左手前がカエルの形です。これは工芸品。右奥のアンモナイトは本物だけど、ぴかぴかに磨かれていてこちらも工芸品に見えなくもないですね。

つぎはちょっとグロいですが、カエルの革のお財布です。オーストラリアのお土産に買ってきてもらったんですが、わざわざ行かなくても沖縄などでも売っているようです。(でもオーストラリア製)

二匹います。右側のやつはがま口の中をみせてくれています。

指がリアルです。目は作り物なので、つぶらな瞳です。オオヒキガエルの革だそうで、一匹ずつ顔が違うのがなんとも言えません。すんちゃんは外出先に持っていったことはありません。レジで支払いのときに取り出すと、大騒ぎになりそうです。

さて、アイキャッチ画像の4人の科学者たちですが、右からマリー・キューリー、アルベルト・アインシュタイン、アレクサンダー・フレミング、ジークムント・フロイトさんだそうです。「20世紀を代表する人々」というような子供向けの事典の付録を並べてみました。このフレミングさんは「フレミングの左手の法則」の人とは違います。この他にビートルズやピカソ、サッカーのペレなんかのカードもありますが、フランス製なせいか日本人は入っていません。

コメント

  1. すとらと より:

    「秘密の質問は、実はちょっと調べたら他人でも答えられる質問ばかり」あるあるですね(^^)v
    「M78星雲中学校」に、吹き出してしまいました。でもトンチンカンな答えを入れておいたらいざというとき自分でも忘れてしまいそう(というか、私、忘れたことあります…(T_T))
    カエルのお財布は、味わい深いかわいさですね。「外出先でも使ってよ」というカエルさんの声が聞こえてくるようです。レジの人も羨ましがるかも。
    「20世紀を代表する人々」に敬愛するジョン・フォン・ノイマンが入っているかどうかが、ちょっぴり気になりました。

  2. すとらとさん、こんにちは。
    ジョン・フォン・ノイマンさんは残念ながら入っていませんでした。それどころか私にはぜんぜんわからない方でした😱
    数学関係の人なんですね。

    「私が選ぶ20世紀のこの人」とか考えるのもおもしろいかもしれませんね。