ななつぼし

むし

(左のお皿は骨煎餅、右はつみれ汁です。秋の味覚のこれ、なーんだ?実家の母はこの魚を「ななつぼし」と呼んでいました)

東京パラリンピックの閉会式を見ています。♪what a wonderful world♬が流れています。とてもきれいだ。映像も歌声もみんなとてもきれいです。

東京のオリンピック・パラリンピックが終わってしまいます。今回ほど一生懸命に見たのは初めてです。アスリートの皆さんのパフォーマンスももちろんですが、運営スタッフやボランティアの活動、応援している人たちのそれぞれの立場など、側面から大会を考える機会が多かったのも、自国開催ならではでしょうね。

関わった方々のご苦労は大変なものだったでしょう。でもやっぱりやって良かったですよね、東京五輪。

普段、海外の街やそこに暮らす人たちの事を考えるときは、日本で暮らす自分との「違い」ばかりに目が行きます。「この国ではこんな風なんだ。私たちとは全然ちがう文化があるんだ。面白いなあ」違えば違うほど、珍しい・行ってみたい・食べてみたいと思います。

でもオリンピック・パラリンピックでは「同じところ」ばかりが見えます。というより、国どうし・民族どうしの違いなんて、あって無きに等しいものという気がします。

ひとつの競技や演技に対しての、想いやアプローチの方法が同じだからかもしれません。『多様性と調和』ってこういう事なんでしょうね。

次回のパリ五輪の時には、いくらなんでもコロナ騒ぎは収まってるでしょうか。そうでなきゃ、たいへんだあ。

さて、はじめの写真。「ななつぼし」はイワシです。

中型8匹で380円。お財布にやさしい。

マイワシの体には斑点がてんてんてんと7つ(ほど)並んでいるので、「七つ星」とも呼ばれるそうです。この写真ではよく見えませんが。母がずっと「ナナツボシ」と呼んでいたので、それがイワシと同じものだと知ったのは、小学校3年生くらいでした。

方言とはまた違って、その地方だけで通じる呼び名ってけっこうありますね。そういえば私の住んでいるこの地方では、ツバメのことを”サクラドリ”と呼ぶこともあるそうです。

20年以上も前に「ツバメの尾っぽについて」の調査がありました。何のどんな調査かは忘れてしまったけれど、自分たちの住む町に今いるツバメの尾が、割れているか、それともまっすぐかというものです。

多分、読み聞かせのサークルで一緒だった方が、大学の先生か、博物館の学芸員さんに頼まれて知り合いに声をかけていたんじゃなかったかな。ひとりひとりに聴くだけの地道な研究でした。いったい何人くらいに聴いていたのでしょう。

その当時のわが町のツバメは、尾っぽが燕尾服のようには割れていないタイプが多かったので、彼女にはそう返事を書きました。(まだ携帯を使っていなかったので手紙でした)

ツバメにも尾っぽが燕尾服状のものと、そうでないものとがいるんですってーと話したら「この辺ではツバメのことを”サクラドリ”っていうんだよ。桜の季節に飛ぶからね」と若かりし頃のシエばあちゃんに教えられ、そのことも手紙に書き添えて、たいそう喜ばれた記憶があります。

今、調べてみたら、尾羽がまっすぐなのはツバメ(スズメ目ツバメ科)ではなくて、ヒメアマツバメ(アマツバメ目アマツバメ科アマツバメ属)だったかもしれません。尾羽が短いだけではなく、腹が黒いところまでよく似ています。

環境省自然環境局生物多様性センターで「自然環境調査」というのを行ったという記事を、センターのwebサイトでみつけました。平成12年度から16年度にかけてやった「鳥類繁殖分布調査」の結果にはヒメアマツバメの集団繁殖地として、道南の恵山町が載っていました。鳥にとっては、恵山とわが町はほぼ「通勤圏内」と言っても良い距離です。

調査の時期も合致しているし、もしかしたら私のツバメ観察も、国家的プロジェクトの一環だったのかもしれません。友人だった年上の物知りの彼女は、そのあと早くに亡くなってしまいました。時どき「もっとお話したかったなあ」と今でも思い出します。

別名で思い出しました。小学校のころ、野原を歩くと草の実が服にくっつきました。綿や毛にはとりわけ良く付いて、なかなか離れませんでした。そんな草の実をくっつけていると子供たちは「やーい、バカがついてる」と言い合ったものでした。

バカは当然、馬鹿のことでしょう。草の実が付くほどのんびりしているというほどの意味でしょうか。本州在住の方のブログにも「バカの実がついた」とあるので、北海道だけで使われているわけではないようです。

人やっ動物にくっついて、種を(実かな)運んでもらう植物さん、かしこいっ!生き残るために、いろんな風に進化しますねえ。

やっぱり球じゃなくて葉っぱが出てきました。ふさふさとしていて、なんだか髪の毛のようです。

すんちゃんが植えたキャベツの芯。順調に葉っぱがでて参りました。すごいですよね。わさわさです。

このあとどうなるんでしょうか。何にしたら美味しいかな。味噌汁?ポトフ?でもこんな無防備に外に置いていて、あおむしたちが食べに来たらどうする?

そう聞いたら「はじめからあおむしたちのご飯のつもりだったよ」とすんちゃん。なんですとー。「きっと硬くてまずいと思うよ」

あおむしにも慈愛をそそぐすんちゃん。かたや自分の欲望に忠実ならんどく。キャベツの味噌汁を夢みてた私が、とっても悪い人みたい。うーん。あとでこっそり一枚、葉をもらってみよう。

コメント

  1. ナツメグ より:

    はじめまして、つんどくらんどくさん。
    ななつぼしとはマイワシのことだったんですね。てっきりお米のことかと。
    同じものの呼び名が日本だけでもたくさんあるのは面白いですね。
    世界中の標準語・方言・別名・呼び名を集めたら、イワシ一つでも一冊の辞書ができるかもしれませんね。
    ところで、このキャベツはいつかは、丸まってくるのでしょうか?
    それともバオバブのように広がり続けるのでしょうか。
    興味があります。

  2. ナツメグさん、はじめまして。
    お米の「ななつぼし」は三ツ星(ミシュランとかの)よりも星が多いよ、という意味かと思ったら、北斗七星からきているそうですね。
    ところでコメントをいただいて、バオバブについて調べてみました。
    実が食用、種が油、新芽は野菜として食べるとありました。すごいですね。
    おまけに樹皮は煎薬、そしてロープも作れるって、ここまでくると笑い話のネタのようですね。
    実は、バオバブとメタセコイアって、どう違うんだっけ?くらいの認識でしたが、美味しいとなるとがぜんバオバブに興味がわいてきました。ありがとうございました♡