無人島に持っていくもの

あれこれ

(庭のアイビーの上にちょこんとアマガエル。ちょっと目立つ色だけど大丈夫?鳥さんが狙ってるかも)

今月のはじめの「防災の日」あたりに、テレビや新聞でずいぶん防災グッズの特集をしていました。我が家でも非常食の見直しを始めましたが、ばあちゃんもテレビで見たらしいです。普段あまり欲しいものは無いのですが「あのリュックサックにいろいろ入っているやつ、ひとつ買って来て」というではありませんか。

さっそくネットでいろいろ調べました。大きさも値段も、そして中身も「ピンキリ」といいますか、様々なものがありました。シエばあちゃんが「いざというとき」に持ち出すことを考えて、軽いものにしました。そしてせっかくだからピンクの可愛いもの。「女性用の持ち出し袋セット」があったのでそれを注文しました。

約1週間後コンパクトな白い箱が届きました。リュックも折りたたんで一緒に入っています。リュックというより厚手のビニール製の巾着に近いかな。いろいろ入っていたので、中のものを全部出してみました。

左に写っている白い箱に、ぜんぶ入ってました。A4サイズのパーソナルエマージェンシーセットと書かれています。食料品は5年保存水が1本と乾パンがひと缶だけ。足りない分はそれぞれが補充してくださいという事でしょうね。

いちばん右上のがビニール製巾着袋。けっこう大きいので細々としたこれらのグッズを入れても、まだまだ余裕です。自分なりの緊急持ち出しグッズを詰めておくことができます。薄いピンクで可愛いのですが、新しいビニール製品の匂いがかなり強いです。

袋の裏には個人情報を書くスペースがあります。なんだか小学生のカバンのようですね。いやいや、今は個人情報は晒さない時代です。小学生だって登下校時に名札を付けないことになっています。この巾着袋が堂々と名前や住所、血液型なんかを書くようになっているのを見ると、ちょっとどきどきします。これが必要なのは「けがをしていて」「手術や輸血が必要で」「一刻も争うとき」または「本人に意識がなくて身元確認ができないとき」なのですから。

もうひとつありましたね。小さい子や認知症の方など、自分の名前などを言えない場合。災害時の緊急避難だと、気が動転して混乱してしまう事もあるでしょう。シエばあちゃんだけでなく、私だっていざとなったら、どうなるかわかりません。

箱に入っていた沢山の物はどれも小型です。携帯トイレも黄色い敷物も、使い捨てカイロもありますが、正に「使い捨て」のサイズです。このエマージェンシーバッグを背負って避難したとしても、一体どのくらい役に立つのでしょう。絆創膏やティッシュ、軍手、髪の毛を束ねるゴムまであります。言い過ぎかもしれませんが、どれも無いよりはましという感じです。こういう非常用のセットは「用意しておくこと」そのものに意義があるのかもしれません。

何かあったときは、これこれこういう物を持ってこういう場所に避難する。そういう意識を普段から持つようにするための防災っグッズだと考えるということです。

ところで、本当に「エマージェンシー」な場面に遭遇したときに、これを持っていて良かったーと思う物って何でしょうね。

もう20年くらい前ですが、カルチャースクールのような場所の語学コースに通っていたことがあります。はじめに振り分けテストがあって、同じレベルだと学校側が考えた人たちと半年間勉強します。そのあと進級テストもあったりして、けっこう大変でした。その時に使っていた教科書の、いちばん最初の章が「無人島」だったのです。

大人向けのクラスなので、教科書どおりには進みません。毎度「まずあなたの意見を皆の前で話しましょう」(もちろん外国語で!)から始まります。初回から「無人島に行くときに、あなたなら何を持っていく?それはどうして?」でした(´;ω;`)ウゥゥ

この場合の「無人島に行く」は、初めから「行く」ことを想定しているわけで、難破して流れ着いてしまったとかいう”非常事態”ではありません。「これまで読めなかった本を全部持っていく」「いちばん大切なのは家族だから、家族と一緒にいられればそれでいい」などという人もいましたが、かなり真面目な討論の結果、ほとんどの人が「薬類、常備薬」「サバイバルナイフやのこぎりなど刃物」「マッチなど火を点けるためのもの」に票を入れました。

命を守るためのもの、身を守ったり住処をつくるためのもの、料理をしたり暖をとるための火。

私? 私はナイフ派でした。本を持っていくと答えたのは私じゃありませんよー(笑)。無人島ったってどんな危険があるかはわかりませんからね。やっぱりサバイバルナイフ。ただ、その理屈を説明できなかったので、他の人の意見に「そうそう、私も同じ」というように大きくうなづいておりましたが。

20年たった今なら、そして日本語で考えて良いなら、何を持っていくと答えるでしょう。普段からいつも考えておきたいです。そしてそれを緊急袋に入れればいいんですもん、完璧です。(サバイバルナイフは銃刀法違反になる場合もあるので、注意)

コメント

  1. ナツメグ より:

    無人島というと木や草が生えていて、石や岩もあってというのを想像します。そうすると火は何とか起こせそうな気がするので、一つしか持っていけないなら私もやっぱりナイフ派ですね。動物さんがいるかもしれないので、罠とか武器とか作るのにもナイフがあったら便利そう。戦いの後でおいしくいただくのにもお役立ちです(^^)v
    もしも『残りの一生を無人島で過ごさなければならないかわりに、バッグ一つ分だけ荷物を持ち込める』という設定なら、PCとか音楽プレイヤーを持っていきたいけど、バッテリー問題・通信問題があるから無理かな…そんな時は残りの人生を退屈しないで過ごすために広辞苑を入れていきます(^^♪
    らんどくさんなら何を入れていきますか?

  2. ナツメグさんも刃物派ですか。やっぱりそうですよねー。

    さて「残りの人生を無人島ですごさなければならない」「バッグ一つ分だけ荷物を持ち込める」。いろいろ条件を考えて、とても楽しくすごしました😊

    まず、バッグをとてつもなく大きいものにするという姑息なことを考えました。
    次に、無人島て言っても近くにそこそこ文化的な有人島があるやもしれんと、条件を甘くすることも考えました。衣料品や医療品、食料の補給があるかどうかが大切ですよね。

    そうじゃなくて、一生誰ともコンタクトしないというのなら、持ち物は修理キット・工具類・野菜の種・抗生物質。それに「冒険図鑑」的なもの、「有毒植物・生物図鑑」的なものですかね。
    大きなバッグの一番上に、大型犬の子犬(オスメス両方)をそっと入れて、懐にひよこ何匹か(オスメスとも)を忍ばせ、子牛(牝牛のほう)を抱えて上陸します。だんだんノアの箱船っぽくなってきました。

  3. 火星ぱんだ より:

    いくら子牛でも抱えて上陸はタイヘンでしょう。(^o^;)
    牛の背に乗って上陸をお勧めします。

  4. 火星パンダさん、こんにちはー😊

    「持ち込む」というからには抱えたほうがいいかなと思ったのです。
    乗ってもいいなら自転車がいいかな。もちろん荷台には子牛を乗せます。