カマキリさん、お庭へ帰る

むし

ヘンルーダの繁みがカマキリの新しい家。何処にいるか、分かりますか?すっかり、とけこんでいますね。色も紫から茶系に変わっています。

イモムシ達、危うし!!と思いきや、イモムシの動きはのろのろすぎて、カマキリの食指が動かないようです。わりと近くにいるのに気にしていないみたいです。(それにイモムシのほうが倍以上も大きいし、まともにやり合ったらカマキリさんが勝てるとは思えません。)

なんてったって♬ 動くもの大好き ぼくカマキリ〜♪ ですもんね。しゃかしゃか動かないものは食料だとは認識しないのでしょう。(この歌は知ってますか?NHK教育テレビの番組「おかあさんといっしょ」で発表された曲です。)

うごくもーのだいすき ぼくカマキリ いつもはらぺこ

シャカシャカシャカシャカ シャカシャカシャカシャカ

あ!アリさん みーっけ!

『はらぺこカマキリ』 NHKおかあさんといっしょ カマキリ先生/作詞 牧野奏海/作曲

2019年6月の月歌、「はらぺこカマキリ」は、今までになかった観点からのカマキリ応援ソングでした。エサの虫を見つけても、その虫の存在意義に思いをはせてしまって、結局食べられないというカマキリの葛藤(?!)を歌っているのです。

ミツバチさんのおかげで実が成るし花が咲くし、それで森が美しいんだとか、セミさんはたったひと夏歌うために、土の中で何年も耐えているとかいう、子供番組とは思えないこの哲学性。すばらしいです。歌詞も良いけど、曲もまた耳について離れないんです。ちょっと哀愁を帯びたタンゴ調とでもいいましょうか。

カセンの散歩で元気に行進している時にもぴったりだし、夕焼けを見ながらゆっくり静かに歌うのにも向いています。とくにカマキリを飼いだしたこのごろは口ずさむ事が多かったです。今夜は雨が降っているようです。外のねぐらに帰ったカマキリさん。こういう夜にはカマキリさんはどうしているのでしょうね。

(まさに今、プラ虫かごから旅立たんとするカマキリさん。また遊びに来てねー)

ところで今日のカセンとのお散歩でイヌサフランを見つけました。夏にも見ていたんですが、写真を撮る前に枯れてしまってました。また来年に写そうかなあと思っていたら、違うお宅の庭で咲いてました。

何年か前に初めて認識した時は、その色といい葉がないところといい、なんだか気味が悪いなあと思ったものです。咲いていた場所が小さな神社の脇だったのも、余計にそう感じた理由かもしれません。無人の神社というか祠で、地域のお祭りなんかがあるとここに集まるようです。

夏の終わりころの祭りには祠に灯がともされ、夜店もでます。それがなんと3店だけ。地域の小学校もひと学年に数人だけの小さな学校なので、お祭りの出店も少ないのでしょう。それにしても3店って少なすぎませんか。

今日、そのイヌサフランの写真を撮ったので、シエばあちゃんに見せました。きれいなんだけど何だか不思議な感じの花が咲いてたよって。

そうしたら「ああ、これはオヤシラズっていうんだよ」とシエばあちゃん情報がありました。「葉っぱと花と一緒には咲かなくて、お互いに知らないどうしだから」

ばあちゃんは「オヤシラズ」と教えてくれたけれど、「親知らず子知らず(オヤシラズ、コシラズ)」ともう少し長い名前で呼ばれるらしいです。この地方だけというわけでもなく、北海道全域でそう書かれているブログをいくつかみつけました。本州などではどうなんでしょうね。

花が咲いているということは、もう葉が散ったあとなんですね。これの葉っぱは何色なんでしょう。茎が白いから葉っぱも白いのかな。

調べてみると葉っぱは緑で、わさわさと力強い感じです。花が咲く前のチューリップとでも言いましょうか。これを行者ニンニクと間違えて食べて、中毒をおこす人が多いそうです。「!!植物全体に強い毒性があります!!」と書かれていました。猛毒のコルヒチンです。何だか昔の推理小説に、そんな毒がでてきたような気がします。

葉っぱを行者ニンニクやギボウシと間違える例、球根を玉ねぎやニンニクと間違えた例、よりによってミョウガと間違えて食べた例(違いすぎでしょ)、いろいろあって怖いなあ。神奈川県の保険福祉事務所のwebサイトには『食用の野草と確実に判断できない植物は、絶対に「採らない!」「食べない!」「売らない」「人にあげない!」』と赤字で書いてあります。飼い犬が球根を掘って食べてしまったケースもあったようです。

最近は野草を見るとなんでも「これ、食べられるかな」「食ったらうまいかな」と考えてしまうけど、少し自重したほうがいいかもしれない。もう少し勉強してからにしようかなあ。庭に元気に蔓延って(はびこって)いるハーブについてもっと知りたくて、ハーブ系の資格をとろうかなと考えているんだけど、もっと食べられる野草全般に興味を広げたほうがいいかもしれません。

身の回りに在る草花やなんかについて、私は知らなすぎるなと最近思います。興味がなかったというよりは、そういう目で見てこなかったのです。昔の外国の映画で、娘たちと森の中を散歩しながら、父親が毒キノコの見分け方について教えている場面がありました。森の散策なのに皆きちんとした格好で、父親は持っていたステッキでキノコを指し示していました。

まだ小さい娘たちは、うなづいて話を聞いていました。普段遊んでいる森の中の身近な危険について、子供に教えるのが親の務め。当たり前のことだけど、なんだかうらやましいなと思います。その映画はたぶん「ミツバチのささやき」じゃないかなと思うけど、自信ないです。名作なのでレンタルでもありそうです。また見てみようかな。

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