すんちゃん、眼鏡を踏む。(これは危機管理?リスク管理?)

あれこれ

(すんちゃんの最近の作品の中で、らんどくのお気に入りです。ね、きれいですよね。ウチの夫は天才かも♡と思ったら、本人が冷静に「地平線がまっすぐじゃない」と分析していました)

このところ新しく始めた趣味に夢中のすんちゃん。すっかりカメラ小僧になっております。私には見分けがつかないカメラやらレンズやらを幾つも並べては、構えてみたり、磨いたり、ナデナデしたり。「矯めつ眇めつ(ためつすがめつ)」ってこういう感じなんだろうなあと思います。

撮るのはもっばら自然物で、植物とか虫とかそれに星空なんかの写真が増えていきます。少しコレクションが増えると、もっともっとと思うものなんでしょうね。超早寝早起きで、夜9時前に布団に入っていたすんちゃんが、夜空の撮影に出かけるようになりました。

その気持ちはよーくわかります。らんどくも「とりあえず何でも収集して、閉架書庫に並んだ資料をウットリ眺める司書体質」ですから。(褒めてるんですよ、全国の図書館司書の皆さん)自分で集めたコレクションを眺めるときは幸せですよね。

20年物の外国ビール瓶のふたコレクション。下戸の私が何故こんなに?

それでも夜空の写真を撮るために、前の晩に下見に行くってのは、よくわからん、です。どこに三脚を置くとか、どのカメラにどのレンズをつけてどうやって撮るのか考えなきゃいけないんですかね。難しいなあ、すごいなあ。(これは全然褒めてません)

さて、月が昇って、それが水(海とか川とかそんなの)に映ってる写真を撮りたいすんちゃんは、満月の前の晩に下見に出発しました。そしてでかけた時と、どこか変わった様子で戻って来ました。何だか懐かしいような気がするなあ。あ、そうか昔の眼鏡をかけてるんだ。

「ロケハンしてて、良く見ようと思ってぴょんと跳んだら、メガネが落ちたの」「捜してたら踏んじゃった。パキって」パキって、あんた。ロケハンなんて言ってる場合ですか。よく帰って来られたね。「大丈夫、車にも積んでるから、メガネ」

出会った頃は銀縁メガネだったすんちゃんも、その後チタン製黒縁になったり、細身でフレームが目立たないタイプになったりしました。そんな過去のメガネ達は「予備メガネ」として第二の人生を送ってたんですね。先日水面に映る満月(の1日前)を見に行った時はいつもの「主張しすぎないお上品な」(らんどく主観)ものだったのに、ちょっとアラレちゃんみたいな大きい眼鏡で帰って来ました。

雲が龍の横顔にみえるなあ

メガネを踏んづけてまで撮影した写真がこれです。曇っていたので月は雲の向こう側。そして月の上に白く半円の傘みたいなものがあります。なんでしょう?天文研関係の人達がよく見ているFacebookですんちゃんが「月暈ですかねー?」と書きこむと、そうかもねーとお返事が来てました。

月暈。つきのかさと読んだり、つきのがさ、げつうんと読んだりするようです。「細かい氷の結晶からできている雲に、月の光が反射・屈折して起きる現象」と書いてありました。なんだかキレイですねえ。

車にメガネを積んでるんだねとすんちゃんに言ったら「ここにもあるよ、ほら」と通勤用の鞄からも出してくれました。読書以外は裸眼で過ごすらんどくにはピンときません。でも眼鏡無しでは運転できない人にとっては、メガネ破損は死活問題なのでしょう。外出先でメガネを壊したら?それが夜の山中だったら?そんでもって熊とか出てきたら?こわいこわい。

同じくメガネ男子の長男ポヨにこの話をしました。するとポヨ曰く「私もメガネを捜すためのメガネを置いてるよ」???その『捜すためのメガネ』を無くしたらどうするの?『大丈夫、それはいつも同じ場所に置いてるから』・・・それなら普段使いのメガネも決まった場所に置けばよいのでは?と思ったけど、あえて言わない母でした。

メガネが無いとたいへん困った事になる。そう思ってあちこちに「置きメガネ」をするのは、危機管理がされてるって事なのかな。似たようなのに「リスク管理」という言葉もあるけど、ちょっとニュアンス違いますね。多分「過去の経験や失敗から学んで、危険を回避するような行動をとる」のが危機管理。そして「これから起こるであろうこと(未来)を予測して、危険を回避するように用意しておく」のがリスク管理というんだったよね?

自分にとって何かリスキーなことを回避するために、いろんなことをやっておくのは、大人なら誰でもやってるはず。かくいう私にも『どこに行くときも絶対持っていく大事な大事な薬』があります。ほんとうに肌身離さず持ってます。どこかで出会ったら「らんどくさん、例の物は持ってますか?」とか聞いてみてください。ジャジャーンとカバンから出しちゃいますよ。

これはもう10年以上も頼っている「めまい・吐き気」の薬です。めまい~?ってバカにするもんじゃありませんよ。らんどくはこれで2回も救急車のお世話になってます。回転性のめまいは、一度始まったら動くこともできません。ただ蹲ってるだけ。2度とも図書館での仕事中に発作が起きて、顔なじみの利用者さん達に見送られながら運ばれました(恥)今でも疲れているときに始まることがあります。そうなったらもう一分一秒を争うわけです。めまい用が2種類、吐き気止めが1種類。水無しでも呑み込める小さい粒で、行きつけの病院で処方してもらってます。

それぞれの人のそれぞれの危機管理。心臓病なんかの持病がある人はきっと薬を身に着けているでしょう。車や家の鍵のスペアをつくったり、外出時にペットボトルの水を忘れなかったり、それから小さい「ソーイングセット」を持ってたり、天気の悪い日に10分早く家を出たり・・・ただの「準備の良い人」になってしまった。そういえばそんな人がでてくる本があったなあ。

おいしい「ごはんのおとも」が出てくる連作短編漫画集。一話ごとにレシピもついてます。路地の突き当りにある小さな居酒屋「ひとくちや」。店主のクマさんは小学生のころから「準備が良い子ども」で、同級生から気持ち悪がられていました。だって調理実習のときには三角巾を余分に持ってるし、誰かに貸すためのハンカチも傘もランドセルに入っているから。学校が楽しくてあれこれ考えちゃうクマさんも「リスク管理ができてる」というんでしょうかね。

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コメント

  1. ナツメグ より:

    『メガネを捜すためのメガネ』分かるー(^-^;!わたしは強度近眼&うっかりなのでメガネ2つ持ってても、しょっちゅう「私の眼鏡どこー?」って騒いでいます。家族がいないときはコンタクトレンズつけてからメガネさがし汗。めまいと吐き気は大変ですね。どうか気をつけて。

  2. すとらと より:

    こんにちは、らんどくさん。
    すんちゃんさんの写真、きれいですね。
    お身体気をつけてくださいね。