いざ北斗市へ帰らん。11日間の長逗留になってしまったけど、札幌行きを決めたときは、まさかじん子ばあちゃんの葬儀をする事になるとは思いませんでしたよ。札幌に到着した日の深夜に病院から臨終の連絡があったから、つくづく間の良いばあちゃんです。昔から「何か持ってる女」だと思ってました。
親の葬儀も3回目になると、式前後に沢山ある「決めなきゃならない事や手続き、後始末」もあまりアワアワしないでこなして行ければいいんですけどね。どうしてこんなに「手が足りない感」があるのかな。考えてみると、てつじいちゃんが亡くなった9年前はじん子さんがまだ元気で、喪主として、そして相続人として私たちと一緒に動いていたのでした。
長い距離も歩けたし、年金事務所も法務局も一緒に行って、説明する娘・息子の横でウンウン頷いたり、神妙な顔付きで喪主っぽくしてました。そんな時もあったなんて、なんだか信じられませんね。そういえば南区の法務局の帰りには、隣のびっくりドンキーで3時のおやつを食べたんでした。
バニラアイスに温かいエスプレッソをかけた「アフォガード」がお気に入りだったよね、じん子さん。今回は弟ハロと2人でうどんを食べて帰ったんだよ。
実は今月号の『おとん』がうどん特集で、うまいもん探偵の姉弟はグラビアページに魅せられてしまったわけです。札幌が便利で綺麗で暮らしやすいのは、情報をあちこちから沢山受け取れるからって事もあると思います。特に地域発の情報雑誌が元気でいいなあ。札幌圏中心にお店やイベントなんかを紹介してる『O.tone』(おとん)と『poroco』(ポロコ)、それに北海道の食や文化なんかを切り口鋭い特集にしてくれる『HO』(ほ)がお気に入り。
母の介護で同居していたころは、時間よりも気持ちに余裕がなくて、半年ほど本屋さんに近寄れませんでした。それでも活字中毒者の禁断症状「何か読みたい、何か読みたい〜」が湧いてくるとスーパーマーケットなんかの雑誌コーナーを眺めて、何か1冊買ってました。
O.toneは「札幌のおやぢたちがナビゲーター」を謳っていて、特集もうどん屋さんとかカレー屋さんとか、ラーメン、和スイーツみたいな「おやぢたち」が手に取りたくなる特集が多くて、「おばんらんどく」もつい買ってしまう率高し、です。
今回の表紙を飾っていた「立ち食いうどん 木の葉天狗」さん。写真がものすごく美味しそうだったけど、実食は予想より更に美味しかったです。メニューは肉うどんだけ。それの温かいのと冷たいの。そして大・中・普通盛り。券売機で購入します。麺は太目でシコシコ、がっつり食べてる感じがします。
タレ(つゆ?)が奥深いなあ。上に乗ってる肉にもしっかり味が染みてます。何より気に入ったのは、写真の左上に小さく写ってる自家製唐辛子味噌(名前は違うかも)で、隣の銀色容器の柚胡椒と小皿の薬味(ゴマ・生姜・小ネギ)と全部まぜまぜすると、思わずうーんと声が出るくらい美味しいです。大きいテーブルをお客さんみんなが囲んで立って食べるのも新鮮で、これは良い店だ、O.toneさんありがとうと、姉弟そろって感謝です。
相続人が2人揃わなくてもできる雑用には、無職のらんどくが一人で出かけました。三越とセントラル文房具店で用事をたしに大通りまで。暑い日だったので、何か冷たいものツルツルしたいなあ、と今度は一人でうどん屋さんに入りました。ハロ君、ごめんねー。
やっぱりO.toneに載っていた『黄金のだし うどんのそうまや』さん。大通り西5丁目と立地も良くて、ほぼ満席でした。メニュー数が多くて、ランチもいろいろあります。らんどくは「Bランチ、うどんのトッピングはごぼう天、付け合せは稲荷寿司」780円です。木の葉天狗さんよりも細めでツルツル、出汁はあっさり。ごちそう様でした。
ご自由にどうぞ、の昆布煮付けが良かったなあ。何度も小皿にとってしみじみと噛み締めました。出汁をとったあとの昆布なんだろうなあ、こういうのいいですよね。
一週間で区役所関係は2回通ってとりあえず終了。年金事務所と法務局への提出物は、北斗市へ帰って自分の戸籍謄本や印鑑証明などを集めてからですね。不動産の相続、これが結構面倒です。経験した方にはわかってもらえる筈、じん子さんの「生まれてから亡くなるまでの全ての戸籍」を集めるんです。
てつじいちゃんも、じん子さんのお父さん(らんどくの祖父ですね。会った事はありません)も転勤族で、あちこち引っ越ししたけど、その度に戸籍を動かしたわけではないようです。まずは札幌の前の本籍地、室蘭市役所へお問い合わせの電話をかけました。
じん子さんのマンションの電気やガス、水道などの引き落とし口座変更届けがそろそろ届いてます。このあとじん子さん口座が閉められるはずなので、私の口座への変更届けに記入して送り返さなくては。不動産の登記変更が済むまでは、こういう公共料金の名義変更もできないしなあ。順番とか方法とか間違えると、面倒な事になりそうです。
他の方もこれ全部やってるんですよね。勢いつけて「やっと」やるのが一番でしょうか。ハロ君、も少しだから、がんばろうね。おー。(そう書きながらも猛烈な眠気が、襲ってきます。無理できない歳なんですね)
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