松前でのあれこれ、続きます。道の駅でお昼にしようと思っただけど、さすがのGW、さすがの観光地、長く待つようだったので諦めました。特に「どこで何を」というこだわりもなかったので街中(まちなか)をウロウロしてみます。どこもみんな混んでいて、応対してくれる店員さんにも疲れが見えますね。皆がんばれー、もう一息だー。心の中でエールを送ったり。
こう言っては何ですが、お昼ご飯にあんまり期待してません。お店の雰囲気にも、味にも値段にも。「だってここ観光地ですもん」そう思わせる観光地、これはいけませんね。何軒かお店をのぞいたけど、座ってるお客さん達が「まあここでいいか」みたいな顔してるし、「うわぁ、美味しい」「これ最高!」みたいな人いないですしね。
きっと地元の方はとびきりのお店を知ってるんでしょう。でも観光客にはその情報、伝わってないです。ようやく席を確保したお店は、予想通りの「なんだろな、これ」でした。私の注文した「ホッケ焼き定食、1400円」は普通に美味しかったですよ。(褒めてませんね、この表現)白米が柔らかかったけど、まあそこは各人の好みだし。問題はですね、すんちゃんとポヨが頼んだ海苔弁です。
松前町には「海苔だんだん」という名物海苔弁があります。松前岩海苔を使った2段海苔弁です。この写真のお店は、海苔弁で有名な矢野旅館さんではありません。矢野さんは混んでいて”12組待ち”だったので、早々に諦めました。(ちなみに道の駅さんは”5組待ち”でした。)ここはそこそこ大きいお店で、満席でした。待ってるお客さんは無し。
小さいお弁当箱にご飯ギッシリの海苔弁。このお店では、ひらがな表記の「のりだんだん」と言うようです。運ばれてきた時は「おかずが少ないなあ」と感じたけど、まあ海苔の風味がそれを補って余りあるんだろう、とか思ってました。早速食べ始めたすんちゃんとポヨ、無口です。ひたすら黙々です。いくら「黙食」が奨励されていても、これはおかしい。そのうちポヨの眉間に縦ジワがくっきりと、刻まれて来ました。
まず始めに言っておくと、普段の長男ポヨは、穏やかないい人です。彼が嫌がるのは公共良識(こんな言葉ある?)に反する事、それをしている場面を見ることだけ。その彼の眉間の『不機嫌印』の縦ジワ。これは怖い。さらにすんちゃんがポツリと「これは、やられたね。観光地あるあるだ」
すんちゃんのを少し分けてもらって食べると、なるほど岩海苔の香りがしないし、海苔に厚みもありません。もしかしたら季節的なものかもしれないけど、コレは期待していた岩海苔弁当とは全然違います。岩海苔じゃないって事はありませんよねー?でもメニューのどこにも”岩海苔”とは書いてませんからね。
そんなような事を(お隣に聞こえないように)ボソボソと言い合いました。味の薄い海苔弁、ご飯たっぷり、そしてオカズちょっぴり。これは辛い。二人とも私の焼きホッケを少しずつ貰って食べました。食べるのが遅いらんどくを待たずに、ポヨは戦線離脱してお店の外へ、自分で自分を慰めに出かけました。あとで見ると、口直しにコンビニのアイスを食べていました。
(本場もんはこんなに高価!)
実は観光地でこんな悲しい場面に会うのは初めてではありません。函館の超有名観光地店でも、トンデモない事に出くわしてます。私たちの席は厨房に近くて、料理している人の声が良く聞こえました。だから「あっ!」という慌てたような声も「いいよいいよ、もう二度と来ない客なんだからわかんないよ」というバカヤローな台詞も聞こえてました。
その日、らんどくが頼んだのはカマンベールチーズのフライでした。「二度と来ない客に出す失敗作」が、このカマンベールフライでありません様に、と心の中でお祈りしてました。函館の観光地のお店は、おしゃれて美味しい所も多いので、地元民も結構通ってるんですよー。そこんとこ、わかってるのかな、〇〇〇館さん。あれきり二度と行ってないけど、今もガイド本には載ってますね。
桜はステキだったけど、お昼ご飯でズッコケた松前行。気を取り直すために、福島町と木古内の道の駅に寄って帰りました。北斗市からは結構遠い福島町は、そんなに訪れた事はありません。
北斗市から海沿いの道をドライブすると、北斗市・木古内町・知内町・福島町・松前町と続きます。それぞれに歴史も特色もあって、らんどくの脳内地図では、木古内町(道の駅とキーコと寒中みそぎ祭り)・知内町(牡蠣とニラと北島サブちゃん)・福島町(横綱とトンネルと岩部の青い海)・松前町(松前藩・松前漬け・桜の名所)と色分けされています。地味な名前の福島の道の駅でちょっと休憩です。
福島町からは、なんと横綱が二人も出てるんですね。小さい町なんですけどね、大器が育つ土壌があるのでしょうか。この横綱記念館の隣にある道の駅にはツバメが巣を作ってました。
道の駅でもらった「岩部クルーズ」のパンフレットです。ものすっごく海がきれいです。水が透き通っていて、海底にボートの影が映っていますね。この写真はポスターにもなっていて、あちこちに貼ってあります。ボートは海底が見える「グラスボート」で、さらにオプションとしてクルーズの様子をドローンで記念撮影してくれるそうです。これかなり惹かれますね。ポスター欲しいなあ。部屋に貼ってたら、いつまでも眺めていられそう。
わあ、きれいだー、なんて言っているうちに、松前町のランチのもやもやもすっかり忘れました。もともと「三歩歩いたら忘れる鳥頭」なんですけど、こういう時に後をひかないのはいいかもです。さああとは、木古内の超人気な道の駅で「みそぎの舞・塩ソフト」を食べて帰ろうっと。
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コメント
お昼ご飯、こういうのは悲しいですね。観光地のお店も経営が大変なのでしょうけれど、「もう二度と来ない客なんだからわかんないよ」的なのはちょっと…横綱記念館のお相撲さんの像は、狛犬みたいで頼もしくてかっこいいですね!