名人と歩く香雪園

むし
この写真の中に鳥が2羽います。わかるかなあ。

常々「こういう人って良いよなあ」と思ってるのは、何かに秀でていて、そしてそれをひけらかさない人。その人にとっては”普通”の事なので「威張る」なんて気持ちを持たないというか、そういうステキな名人は沢山いますよね。

例えばいろんな楽器を苦労なく弾ける人とか、豊富なボキャブラリーを持ってて「ここはこの言葉しかありえん」みたいに使いこなせる人とか、何でかわかんないけど犬とか猫とか子どもに懐かれるとか、ものすごく記憶力がよくて頭の中に色んなデータ持ってるとか。

それから植物や鳥や自然について詳しく知ってる人もすごい!と思う。私は普段は花や鳥の名前はそんなに気にしてないけど、例えば一緒にいる友達が草花を見て「あ、オオトラノオだ」なんてあまりメジャーじやない名称を呟いたりすると、この人かっこいいわーと思っちゃいますね。

いろんな木々、いろんな鳥たちと出会えます

週末、「動植物にや自然に塗れる(まみれる)名人」ちゃしさんの後ろについて、自然いっぱいの公園を歩いて来ました。すんちゃんが入っているサークルの今月の例会が、函館の「香雪園(こうせつえん)」で植物等を観察する集いで、同じサークルのメンバーのちゃしさんが講師というか案内役でした。彼は毎日どこかの自然風景の中に埋もれている人です。らんどく家はすんちゃん、らんどく、ポヨの勢揃いで参加しましたよー。

早速、足元の草花について色々教えてもらいながら、ぞろぞろ行進。いつもなら気づかないような小さい花までじーっと観察しました。「まだまだ先はあるから、一箇所に長居しないように」なんて言われたりして。誰かが「キジが鳴いてるね」何人かがうんうんと頷きます。「コゲラもいますね」うんうんと皆。えー、鳥の声なんかしましたか?らんどくは付いて行くので精一杯です。そうでしたか、今回は参加者全員が「自然大好き名人」でしたか。

ネコノメソウだそうな

本当に小さなネコノメソウは、花の大きさ直径1センチほど。黄緑色の目立たない花だけと、バラのような形がきれいです。実の真ん中に切れ目(裂け目?)ができて、それが猫の目の模様に見えるので「ネコノメソウ」というんだそうです。

大木の根元に一輪だけ

公園の中にはあちこちにカタクリの小さな群生がありました。この写真のは大樹に寄り添ってて可愛いと思いまして、パチリ。カタクリの群生地といえば、北斗市の『匠の森』が有名です。こちらは我が家からも近いのに、あまり行ってませんね。今年はちょっと見に行こうかなあ。

函館の観光地・湯の川の近くにある香雪園は、北海道唯一の国指定文化財庭園だそうです。約4万3000坪の広さって資料に書いてたけど、それ、どのくらいでしょうね。とりあえず個人の持ち物としてはとんでもなく広かったということです。今は『見晴公園』と言うのが正式名称ですが、バス停名にも香雪園と入ってるし、まだ市民的には香雪園なんですかね。

ここは昔は函館市の素封家の持ち物でした。歴史サークルにその名家出身の方がいて「戦時中には高貴な方々が疎開していたんだよ」などと教えてもらいました。園内には茶室風の小さな建物(園亭)や煉瓦造の温室、それに渓流など様々に工夫をこらした空間が広がっています。平成13年には文化財保護法に基づく「名勝」の指定を受け、「旧岩船氏庭園(香雪園)」の名で北海道唯一の国指定文化財庭園となったと、どこかの説明に書いてありました。

まちがいさがし

この公園内には人為的に作られたほたるの名所があります。水際に立ててある説明板、実はいくつか間違いがあるそうですよ。理科には詳しくないので、ハッキリ書きにくいんですが、カワニナと蛍の種類についてだそうです。函館市の担当の方、一度調べてみてください。

公園横にはゴルフ場も併設されているので、こんな看板もありますが。

注意してねと言われましても。
ゴルフボール避けの網が貼ってあります

2時間ほどあちこちウロウロして、途中でらんどくとポヨはオニギリ休憩したりして、楽しみましたよー。皆さん、ありがとうございました。コロナ禍の中、わりと大勢の人達が散策に来てました。ペット連れの方も、子供たちも、年配のご夫婦も、屋外でのんびり楽しそうでした。写真もたくさん撮ったけど、今日いちばんのネタはこちら。

趣のある温室。

公園の中でちょっと目立つ建物。かなり古い温室です。洋風で素敵なんですよ。真四角の小さい窓がたくさん、それに壁にも横木と縦の柱が何本も。全体に「たてたて、よこよこ」の線でできています。そのせいでしょうか、近寄って何枚か写真を撮ろうとしたら「QRコードを読み込みます」のメッセージがでました。読めるもんなら読んでみろい。(笑)

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