「棺桶(Bucket)」か「希望(Wish)」か

あれこれ

近所のスーパーでチラシとシールを貰いました。お買い上げ金額に応じてシールが発行されて、台紙に貼るとお鍋が安く買えたりするのはどこのお店でも時々やっていますね。

実家のそばには小さなショッピングモールがあって、母の介護をしていた時は毎日利用していました。何度か集めたポイントシールを使って、真っ赤なフライパンや一人用の四角いホットプレートなんかを(これも真っ赤)割引きで買いました。

今回シールをもらって、ちょっとびっくりしてしまいました。だって多色刷りですよ。6~7色は使ってます。大きさも他のお店で以前いただいたシールの倍以上あります。派手です。でも可愛い。

今回貰った「招き猫ボーナスシール」と、過去に集めたあちこちのポイントシールを並べてみました。過去に集めたほうが小さくて単色刷りですね。(偽造防止に黄色いフィルターを手作業でつけてみました。)

この大きくて派手なポイントシールをもらっただけで、ぐーんと歳の瀬感がでました。不思議なもんですね、招き猫はいかにも「目出度いっ」って感じがします。ここのシールは、集めた枚数に応じて普段使っているポイントカードにポイントを入れてくれるというもので、一回の買い物でもう20ポイントも貯まりました。(20円分です😊)

さて、晩御飯に天ぷらを揚げました。他のおかずも作ったので、サツマイモ・マイタケ・ピーマン、それに鶏天の4種類だけです。わりと上手にできて、すんちゃんとポヨと3人でおいしいおいしいと食べていました。するとすんちゃんが「ぼくの棺桶リストに、美味しい天ぷら屋さんのカウンターで食べることを入れよう」

『棺桶リスト』、聞いたことがない言葉です。でもだいたい予想がつきます。「死ぬまでにやっておきたいリスト」くらいの意味でしょうか。それにしても「棺桶」とはあまり語感が良くありません。

すんちゃんによると、洋画の「最高の人生の見つけ方」(原題The Bucket List)の中で使われていた言葉だそうです。意味としては合っているのだろうけど、わざわざ「棺桶」と訳さなくてもそのまま「Bucket List」とすればいいのに。ぶつぶつ。

似たような言葉で「ウィッシュリスト」というものもありますね。やりたい事をリストにして、前向きに生きるための指針とするといった感じ。私はこっちの言葉が好きだけどな。それで、リストの1番目はどうする?

なんて話をしながら、長い時間をかけて晩御飯を食べました。いくつか挙げてみたリストは、すんちゃんと私は重なっているものも多くて「出雲大社行きたい」「そう、それに伊勢神宮も」「熊野古道も歩きたい」と二人は盛り上がりました。若いポヨはうーんという感じで、心もち遠くで眺めていたようです。

宇宙好きのすんちゃんが「ロケットに乗る」と言い出さないのが不思議だったけど、これは実現可能な事を入れるものなのだそうです。それがルールなのか、それとも彼の矜持なのかはわかりませんが、これを実現不可能だと思っているところが現実的なすんちゃんらしいなあ。

行きたいところ、食べたいもの、やってみたい事。端から挙げていくと簡単に100個くらいにはなるでしょう。どれも難しそうで、でもやってやれないわけじゃありません。やってみるかどうかですよね。

今までの人生で(人生っていってもたかだか60年ぽっちですが)、やってみたいなあと思っていたことが、ふいに機会が訪れてチャレンジができたという事が何度もありました。次男を産んだ後に、2年をかけて司書の資格をとった事は、そんなチャレンジのひとつでした。(大変だったけど大成功!)

そういえば成功したけど、てんやわんやだったチャレンジもあります。40歳の記念にピアスの穴をあけたのです。当時とても仲良くしていた3人で、そういう施術をしてくれるアクセサリーショップへ行ったのです。きっとひとりじゃあ行けなかった。

誰が初めにするかですこし揉めて(お先にどうぞの大合唱でした)、お店の人に耳たぶにペンで印をつけてもらって、ホッチキスというかハトメパンチみたいなもので耳を挟んで、パチン。

ほら、簡単。あんまり痛くはなかったけれど、耳たぶが熱くなってきました。じんじんです。

はい、次はだあれ?と見ると、後ろに並んでいたはずの人がいません。なんと怖気づいて逃げてしまったのです。彼女の車に乗ってそこまで行ったので、帰り道がよくわかりません。もう一人と一緒に、じんじんする耳を押さえながら彼女が戻ってくるのを待ちました。お店のおじさんには同情されましたよ。

幸運の女神には前髪しかないという言葉があります。チャンスはやって来たそのときにつかまなくてはいかない、後ろから追いかけてもつかめないという意味です。

普段はのろまならんどくですが、ときどき妙に感が働いてチャンスに気づくことがあります。最近は感だけじゃなくて、嗅覚も働くようで「美味しいお店」は食べる前からわかるようになってきました。お店の佇まい・外に出しているメニューの感じ・漂う香りなんかがそうさせるんでしょうか。それともなんでも美味しく感じる便利な胃袋のおかげでしょうか。

来年は寅年。100均で買ったトラ柄ソックスを履いてみると、思いの外、可愛いのです。実は足の裏に肉球模様もついているのです。年賀状のモチーフにしちゃおうかなあ。

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コメント

  1. ナツメグ より:

    らんどくさんは、すんちゃんさんととっても仲がいいんですね。ふふふ…(*^^*) やりたいことが夫婦重なってるっていいですね。
    『棺桶リスト』って言葉も面白い(^^♪ 私も死ぬまでにやりたいことはいっぱいあります。レッドツェッペリンの『天国への階段』のギターソロ部分を弾けるようになるとか、自作ロボット『神・田名部くん』を完成させるとか。頑張ればできそうなことがほとんどです。
    でも一つ自分の力ではどうにもならない事も。それは、“ベテルギウス超新星爆発を見る!”もちろん地球に被害が及ばないことが前提です。だけどそれが起こってしまったら、その後はオリオン座はちょっと間抜けな星座になっちゃうのかな…?星好きのらんどくさんとしてはベテルギウスの爆発見てみたいですか?それともあってほしくはないですか?

    • ナツメグさん、いつもありがとうございます。

      ベテルギウスの超新星爆発ですか。うーん。

      一番好きな星座はオリオンですからね、爆発されると困るような、
      でも天文研のOBといたしましてはそういう天文現象を待ち望むべきか、悩ましいですねえ。