元気にA-HA!しよ、柴犬カセンもシエばあちゃんも

「老い」に向き合う
生後1か月のカセンは耳が立ってます

家族としてはいろいろ心配してたんですけどね、シエばあちゃんはとりあえず、元気にデイサービスに通っております。帰ってくるたびに「もう行かない」とは言ってますが。

まだまだ身体も元気に動くし、本人的にはどこも悪くないわけです。(要介護1です)「嫁達が心配しているから、しょうがない、行ってやるか」というスタンスなので、妙に”えらそう”なんですよね。デイサービスのお昼ごはんは「まあまあ」で、「クラスメイト(?)より私が1番若い」「何でもいちばん上手にできる」。冗談じゃなくて本気で言ってます。他の参加者さんには聞かせられません。

人をタイプ別に『謙虚』か『謙虚じゃない』に分けるとすると、シエばあちゃんもらんどく母ジン子さんも残念ながら後者です。謙虚の対義語は、高慢・傲慢・尊大・横柄など、とんでもないものばかりです。自分をさておいて「あそこはバカばっかり」と宣ったジン子さん(要介護4)はまだしも、シエばあちゃんはわりとのほほんタイプだったんですけどねー。せめて他所ではこういうとこ見せないでほしい。

認知症の発症やその前段階で性格が変わる事があると言われています。実家の母ジン子さんの場合は、かなり早い段階で「異常にケンカっ早く」なりました。郵便局で待たされた、サークルのメンバーに意地悪された(本人談)など、なぜここで?という場面で怒鳴りちらしては「言ってやった」と満足気でした。言ってやったって、アナタねぇ、そんな人でしたか?娘らんどくと息子ハロは首をかしげたものでした。

高齢者の4人だか5人だかに一人は認知症になる時代だと、何処かの記事で読みました。だけど母がそうなる前には、身近に認知症の人はほとんどいないと思ってました。でもそれは私達の認識不足で、本当は沢山の方や家族さんが、苦労していたのかもしれません。1番身近な人にしか、はじめはわからないのが辛いところですね。

次男ピカ作、フェルトのカセン

人間以外の生き物にも認知症ってあるのかな。まあ、当然ありそうな感じがします。ばあちゃんちのカセンも今年で13歳で、犬の平均寿命に近づいてます。マズイぞ、これは。(平気寿命13,9歳という記事を読みました。)昨年あたりから、耳が遠いのかな?鼻が効かないの?と思う事が増えて来たので心配してたところです。薄暗くなってきた夕方に小屋の中に餌を置くと、皿の周りであちこち空振りするんですもん。

獣医さんが書いた記事には、刺激を与えてやる事が治療になるとありました。話しかけてやったり、たくさん遊んだり散歩したり。人間の認知症と同じですね。いろんな人と話すとかいろんな事をするとか。ぼーっと無為な時間を過ごしてはいかんということです。そういえばばあちゃんとカセンは、いつもお昼寝しています。ストーブの前で。おーい、ばあちゃん(と、カセン)刺激だよ、刺激。

カセンは冬の間は家の中で、ずーっとシエばあちゃんにベタベタされています。テレビもついてます。今は刺激ありありです。だけど夏の間は外の小屋の中にいて、時々ばあちゃんが話しかけるくらいなもんです。これは刺激少ないわー。私とばあちゃんと「カセンって何を楽しみに生きてるんだろうね」なんて、カセンの小屋の外で無責任なウワサ話をしてました。ひどいよね、ごめん。

なんと認知症になった犬向けのドッグフードも売ってるそうです。このドッグフードはビタミンC、ビタミンE、ベータカロテンなどの抗酸化物質を多く含んで病気の進行を遅らせる効果があるそうですが、なんで商品名に「ダイエット」が付くんでしょう。まあ「ダイエット」は食事療法って意味だけども、カロリー制限食かと勘違いするよね。

連日のウクライナ侵攻のニュースを見ていて、突然浮かんできたフレーズがありました。『○○の怒りを見よ、✕✕を許すな』というものです。どこで読んだんだったか、何の漫画だったか。何度も何度も読んだ古い作品の中で、平和が踏みにじられた人々が怒りを込めて呟く言葉です。ずーっと考えていました。気になって何時間も。

夜遅くに、布団に入るときに突然思い出しました。後半は『ドゥーズを許すな』だ!わかった、あれだ。思い出した瞬間、思考が晴れた気がしました。「AーHA!(アハ)体験」というのがありますよね。あれです、あれ。今、すごく脳が活性化してるなあという感じ。萩尾望都さんの超名作「11人いる!」の続編「東の地平 西の永遠(とわ)」です。この気持ちよさをシエばあちゃん(とカセン)にも味わってほしいなあ。そして少しでも認知機能が活性化しますように。

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